スポンサードスタンプがビジネスの鍵
事業継続を決めた理由はもうひとつある。実はスタンプメッセンジャーには、カロリーメイトやポカリスエットといった商品をモチーフにしたスタンプが用意されている。広告代理店の大広がプロジェクトに加わっている理由はこれだ。
スタンプメッセンジャーはLINEと同様に、企業がスポンサードスタンプを登録できる。スタンプの導入コストはわずか100万円で、LINEの10分の1だ。スタンプはユーザーにはすべて無料で提供される。
スタンプのダウンロードページは企業のFacebookページとリンクしており、ユーザーの誘導も可能。アプリの利用者数は非公開だが、「企業のFacebookマーケティングとのシナジーも狙えるので、すでにいくつかオファーも頂いている」(梅田氏)という。
スタンプメッセンジャーの収益源は、スポンサードスタンプとアプリ内広告の二本柱。まだアプリの知名度が十分ではないため、企業アカウントやキャラクターマーチャンダイジングといった取り組みは今後の検討課題だ。
髙橋氏によると、「利用者からは『LINEのパクリじゃん!』という厳しい声も頂いた」という。だが、Facebookというプラットフォームをそのまま利用して、スタンプによるマーケティングを仕掛けた発想は新鮮だ。「目標は世界で100万ユーザー。そこまでいけば一定の存在感は出せるのかな、と」(髙橋氏)。
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