柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第138回

PowerShot N×スマホで美麗写真をSNSにアップするワザ

撮影した写真をWi-Fiでスマホに転送する

　「PowerShot N」の記録メディアはmicroSD/SDHC/SDXCメモリーカードなので、Wi-Fi対応のSDメモリーカードは利用できない。しかし、内蔵の無線LAN機能で、スマホやネットサービス、PCなどに写真を転送できるのだ。ここでは、iPhone 5に写真を転送してみよう。

　まずはスマホに接続アプリ「CameraWindow」をインストールする。アプリはiOSとAndroidの両プラットフォームで公開されている。続いてカメラのワンタッチスマホボタンを押し、ニックネームを登録。液晶にSSIDと暗号化キーが表示されるので、スマホのWi-Fiで接続しよう。設定を残しておけば、次回以降はアクセスポイントを選択するだけで接続できる。

ワンタッチスマホボタンを押す

フォームをタッチする

英数字でニックネームを登録する

「OK」をタッチする

SSIDと暗号化キーが表示される

スマホの無線LANで接続する

カメラ内の写真がサムネイル表示される

　サムネイルをタッチすると、クリエイティブショットで撮影された写真が一覧表示される。その中から、スマホに取り込みたい写真を選ぶ。初期設定では、カメラで撮影した写真をそのまま取り込むが、リサイズすることもできる。メモリーの空き容量が少ない場合は小もしくは中サイズにするといいだろう。

　写真を取り込んでしまえば、SNSに投稿するもクラウドにアップロードするも思いのまま。カメラから写真を取り込む手間がかかるものの、レタッチ作業が不要なので、アップロード完了までの所要時間は同程度。スマホのカメラで撮影するよりも高画質の写真になるのがメリットと言える。クリエイティブショットでいい写真が撮れたときは、「いいね！」が増えることだろう。

クリエイティブショットで撮影した写真がグループ表示される

スマホに取り込みたい写真をタッチして選択する。完了したら「保存」をタッチする

端末に転送される

取り込む写真の解像度を変更するなら左上の設定アイコンをタッチ

「画像保存の設定」→「リサイズ」をタッチする

リサイズするサイズを選択できる。取り込むときに選択する設定も選べる

スマホのGPS機能を利用して写真に位置情報を埋め込む

　CameraWindowアプリを利用して、PowerShot Nで撮影した写真に位置情報を埋め込むことができる。スマホのGPS機能でログを取り、その後撮影した写真と時刻を付き合わせる仕組み。旅行で撮影する際には是非活用したい機能だ。

アプリを起動して、「開始」をタッチする

OKをタッチ

撮影が終わったら、カメラに接続し「終了」をタッチ。続けて「カメラ内の画像に位置情報を追加する」をタッチし、「はい」を選ぶ

カメラ内の画像に位置情報が追加された

位置情報が付いた写真にはGPSマークが表示される

PCに写真を取り込んで詳細を開いたところ。GPS欄に位置情報が追加されていることがわかる

　PowerShot Nはスマホユーザーでも楽しめるコンデジだ。スマホより高画質の写真を撮りたい人、凝った写真を撮りたいがレタッチが面倒な人などにお勧め。スマホ×「PowerShot N」で美麗写真をSNSにアップロードし、みんなに見てもらおう。加えて、位置情報を埋め込めるので、旅行先でも安心して撮影できる。コンパクトなので持ち運びに負担にならないし、なにより世界初のシャッターリングで友達を驚かすこともできる。コンデジの購入を検討しているなら、要チェックだ。

筆者紹介─柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」（翔泳社）「Twitter Perfect GuideBook」（ソーテック社）、「Dropbox WORKING」（翔泳社）、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。