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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第138回

PowerShot N×スマホで美麗写真をSNSにアップするワザ

2013年05月22日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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 カメラ付きスマホの普及に伴い、コンデジのニーズが減っている。そんな流れの中、スマホユーザーこそ便利に使える「PowerShot N」が登場した。今回は、PowerShot N×スマホで美麗写真をSNSにアップする連携技を紹介しよう。

コンデジで撮った綺麗な写真をスマホ経由でSNSにアップロードする!

スマホとの連携を強化したPowerShot N

 スマホに搭載されているデジカメ機能は年を追うごとに進化している。特に、iPhone 5が搭載しているカメラは画質に定評があり、コンデジ不要という意見も聞かれる。とはいえ、画質を決めるのは解像度だけでなく、光を受けるイメージセンサーのサイズも重要。コンデジでもスマホよりは大きく、もちろん画質も上だ。とはいえ、撮影してSNSやブログにアップすると使い方だと、手軽さも重要になる。

 「一眼レフで撮った写真を無線で飛ばしてiPad 2で即確認する技」で紹介したワザを使う手もあるが、「Eye-Fi」を利用できるカメラはかさばってしまう。そこでオススメなのが、4月下旬にお目見えした「PowerShot N」。現在のところ、キヤノンオンラインショップ限定で発売されているモデルだ。

 PowerShot Nはサイズが幅78.6×奥行き29.3×高さ60.2mm、重量は195gとコンパクト。夏の軽装ではポケットに入れやすいとはいえないが、バッグがあれば負担は小さいだろう。Wi-Fi機能を内蔵しているのが特徴で、単体でスマホやネットサービスに写真を転送できるのがウリ。さらに、スマホアプリと連動してGPSデータを写真に埋め込んだり、エフェクトやトリミングを自動で行なってくれる「クリエイティブショット機能」などを搭載している。まずは、本体をチェックしてみよう。

キヤノンの「PowerShot N」。直販価格は2万9980円

左側面には電源ボタンを搭載。中央にあるシルバーの突起はストラップを付けるパーツ

右側面にはモードスイッチ、ワンタッチスマホボタン、再生ボタン、デジタル端子を搭載する

液晶サイズは2.8型のタッチパネルで、上方向にチルトする

 PowerShot Nを持って驚くのが本体上部にシャッターボタンが用意されていないこと。初見では撮影することができないだろう。実は、レンズの根元にあるシャッターリングを押すことで撮影できるのだ。

 さらにユニークなのが、本体を上下逆にしても利用できること。液晶の表示は自動的に逆さになり、シャッターリングも使える。液晶の開く方向が逆になるので、ハイアングルからの撮影時に便利だ。

本体上部にはシャッターボタンがない

上下を逆にしても利用できる

クリエイティブショットで凝った写真を自動生成

 デジカメによってはさまざまなフィルターを搭載しており、凝った写真を手軽に撮影できる。トリミング機能を備えている製品も多い。しかし、PowerShot Nの「クリエイティブショット」はひと味違う。標準の写真に加え、アングルや構図、色、光などを変えた5ショットを一度に撮影できるのだ。

 操作は、本体側面のモードスイッチをクリエイティブショットに設定し、シャッターを押すだけ。シャッター音が3回鳴り、6枚の写真が撮れる。

 単に、あらかじめ決められたエフェクトをかけるのとは異なり、被写体に合わせて撮影効果が変わるのが面白い。色味やフォーカスを変えた写真だけでなく、被写体を大胆にトリミングしたカットも生成される。自分では撮らないであろう構図になり、いい写真が偶然生まれることもある。

 標準の写真をパソコンやスマホに取り込み、フォトレタッチアプリでいろいろといじれば同様の効果は得られる。しかし、シャッターを押すだけの簡単操作で撮影できるというのがキモ。この手軽さは大きな魅力だ。加えて、画質も良好。1/2.3型のCMOSセンサーを搭載し、解像度は1210万画素。iPhone 5のカメラは1/3.2型で解像度は800万画素。当然、「PowerShot N」の方が高画質だ。デジカメを持ち歩く負担も報われるというもの。

クリエイティブショットにモードを切り替える

普通にシャッターを押すだけ。撮影後は各ショットのプレビューが表示される

左上がノーマルの写真。猫を中心にトリミングしたり、モノクロやセピア調の写真が撮れた

単に酒瓶を撮影してみる。トリミングがドンペリのラベルを切り取っているのはカメラが賢いからか?

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