ツノのようなユニークなフォルム
Bluetoothスピーカーとしては圧倒的に高音質
最後に、デザインや音質などいろんな意味でタブレットの限界を突き破ってくれそうなスピーカーを紹介する。
プリンストンテクノロジーが取り扱っている、EDIFIERブランドの「Spinnaker E30」は実売で3万2800円というちょっぴり高価なBluetoothスピーカー。最大の特徴はヨットの先端にある帆をイメージしたと言われる角のようなフォルム。カラーもブラックのほか、レッドを選ぶことができ、なかなか個性的なデザインだ。
実際に凄いのは、当然ながら音質。スピーカーは3ウェイ構成で、19mmシルクドームトゥイーター、70mmミッドレンジをボディ前面に備え、底面に116mmウーファーを内蔵している。Bluetoothのほか、アナログ/光デジタル入力(ステレオミニ端子)も備えており、付属の光デジタルケーブルを使えば、薄型テレビなどとの接続も可能だ。
その音は、怒濤の低音パワーにまず圧倒される。柔いテーブルなどに置いてしまうと、テーブルがビリビリと震えてしまうほどだ。背は高いものの、それほど大きくはないスピーカーがここまでの低域のエネルギーを持っていること自体珍しい。
その低音もこけおどしのものではなく、引き締まった力強い感触で、ベースの音階も明瞭かつパワフルに再現する。ドラムの重量感のある鳴り方などはもっと大型のスピーカーの鳴り方に近い。
中高音も低音に埋もれてしまうことなく、クリアではつらつとした再現をする。勢いのある音で、音が出る/消えるのスピードが俊敏なため、キレ味のいい鳴り方だ。
これはもうかなりの実力で、筆者が今までに聴いたBluetoothスピーカーの中では、一番音がいいと言えそうな逸品。3万円ちょっとの価格ならば安いと言ってしまいたくなる。Bluetoothスピーカーとしてだけでなく、テレビ用のスピーカーとして使いたくなる。
Bluetoothスピーカーは人気に比例して高音質モデルがどんどん登場してきており、圧縮音声に変換して伝送するというデメリットを感じさせないモデルが多い。こうしたモデルを使えば、手元で気軽に使えるタブレットの持ち味をそのままに、本格的な音楽鑑賞が楽しめるはずだ。
タブレット端末は気軽なオーディオ・ビジュアルを楽しむには必須のアイテム
筆者はかなり昔からテレビを見ながらネットでSNSや検索をする生活をしているが、その端末はコンパクトなモバイルPCを経て、今はAndoroidタブレットを常用している。
端末が防水仕様なので、時にはDLNA配信を使って入浴しながらテレビを見ることもある。どちらかと言えば先進的な環境だが、今回の特集で紹介した最先端の機能は個人的にもうらやましく感じるものばかりだ。
さまざまなアクセサリーやAV機器と組み合わせることで、タブレットの活用範囲は大きく広がると実感した。タブレット端末を手に入れてはみたけれど、思ったよりも使う機会がないと思っている人は、ぜひともこの特集を参考にしてタブレットを使い倒してほしい。
最終回となる第3回は、AV機器から離れてデジカメとの連携を紹介する。タブレットを巨大なライブビューモニターとして活用する――それが果たして本当に実用的なモノか検証する。
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