パナソニックの「DIGA」はDTCP+対応!
iPadを使って外出先から録画番組の視聴が可能
家庭内LANを使ったワイヤレスでの番組配信や番組持ち出しが行なえるようになると、今度は外出先からインターネット越しで番組視聴をしたいと思う人もいるだろう。
実はこれも可能になっている。それが「DTCP+」という規格。これは、今までは家庭内LANの範囲でのみ視聴が可能だったDTCP-IPの制限を緩和し、インターネットを経由した接続でも著作権保護された録画番組などの視聴を可能にするもの。
パナソニックのBDレコーダー「DIGA」は、今春モデルからDTCP+に対応しており、別売の専用アダプターを使えば録画した番組を外出先からでも楽しめるようになる。現時点では再生用のアプリが配信されていないため実際にテストはできなかったが、その仕組みについて簡単に説明しておこう。
まずは、DTCP+対応のレコーダー(DMR-BZT750/BWT650/BWT550/BRT250)が必要。これにDTCP+に対応した動画転送アダプター「DY-RS10」を接続する。
こちらは5月下旬発売予定で、価格は1万5000円ほど。その実物は名刺ケースほどのコンパクトなサイズで、DIGAとはUSBケーブルで接続。こんなサイズで済むのならばBDレコーダーに内蔵してもよさそうだが、DTCP+の規格上、テレビチューナーを備えた機器にこの機能を内蔵することはできないため、別体型となっている。
なお、再生用のアプリとしては、専用アプリの「リモートビューアー」が無料で提供される。まずはiOS用が5月下旬から配信予定となる。PCやAndroid用は検討中だ。
DTCP+アダプターの記録メディアはSDメモリーカードで、DIGAで録画した番組は一度こちらのSDメモリーカードに番組持ち出しで保存しておく。すると、保存された録画番組をインターネット経由で外出先から視聴できるようになるのだ。
スマホやタブレットの内蔵メモリーに番組を持ち出すのとあまり違いがないように感じるが、頻繁に番組持ち出しを利用するとしたら、内蔵メモリーが圧迫されるし、複数の端末を使う場合、それぞれに番組を持ち出す必要がある。
DTCP+アダプターならば、専用のSDメモリーカードに持ち出し番組を保存できるし、複数の端末で利用できるメリットもある。また、DTCP+アダプターはDIGAにつなぎっぱなしにしておけるので、自動で録画した番組を転送する「かんたん転送」を利用すれば、いちいち番組の転送の操作をする必要もなくなるので便利だ。
録画した番組が、特に操作の必要もなく、外出先でも楽しめるというのは大きな価値があるだろう。番組持ち出し機能の拡張のため、画質はVGA画質となるのがちょっと残念だが、通勤途中や日中の空いた時間に手軽に録画した番組を楽しめるというのはうれしい。たくさん番組を録っても見る時間がない! という言葉はもう過去のものになってしまうに違いない。
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