このページの本文へ

実際に稼動も! 静ホビ会場で九五式軽戦車を見た

2013年05月17日 22時01分更新

文● 伊藤真広

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 5月16日からツインメッセ静岡で始まった「静岡ホビーショー」に、1935年に制式化され、太平洋戦争の集結まで大日本帝国陸軍が使用した軽戦車「九五式軽戦車」(通称:ハ号)が姿を見せた。

遠目に見る限り実物のような九五式軽戦車。完成度はかなり高い

それにしても、レプリカとは言え見事な完成度だ

NPO法人防衛技術博物館を創る会代表の小林氏。同会では、開館に向けた活動を支援してくれる賛助会員を募集中

 この「九五式軽戦車」は、NPO法人 防衛技術博物館を創る会代表にして、静岡の自動車ディーラー「カマド」の小林雅彦氏の所有する車体。太平洋戦争における海兵隊と日本軍にスポットを当てた、スティーブン・スピルバーグ、トム・ハンクスらが製作総指揮を務めた「ザ・パシフィック」の撮影用に制作されたレプリカだが、ドラマを見たことがある人であれば御存知の通り、実際に稼働するものとなっている。

 レプリカとして制作された車体を入手した経緯について、小林氏に会場で聞いたところ、同ドラマを制作の際に、この車体制作した大道具制作会社が倒産し、某所で眠っていたものを小林氏が購入したという。作りはリベットの形状など細部で違っている部分はあるものの、履帯は実物を型取りして制作されたもので、その完成度は1/1スケールの金属模型といってもいいレベルとなっている。

来場者や出展企業のスタッフ、モデラーなど多くの人が見学に訪れていた

ドラマではほとんど写っていない後ろ姿も忠実に再現

 今回、会場で展示されている「ザ・パシフィック」の撮影で使用された姿はこれで見納めで、静岡ホビーショー終了後、より本物の姿に近づけるためにレストア作業に入る。7月末に幕張メッセで開催される「ワンダーフェスティバル」の会場でお披露目をする予定とのこと。

 ちなみに小林氏の管理する「復活!社長の小部屋」では、九五式軽戦車を始めとした小林氏が所有する車体のレストア状況や稼働している状態の動画が掲載されているので、興味がある人は覗いてみるとよいだろう。

九四式37mm戦車砲の砲身は木製とのことだが、近くから木製とは思えぬ再現

副武装の九七式7.7mm車載重機関銃も忠実に再現されている

現存する九五式軽戦車の履帯から型を取って作られたとのこと

実働するため扉などはすべて開けることができる

エンジンはフォードV8ガソリンエンジンでミッションはATとなっているとのこと

入手の経緯などを解説するパネルも用意されていた

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ