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ライバル対決!! 2013年春コンバーチブルPC 第3回

ついに王者決定! 4機種のガチンコ対決の行方は?

ベンチマークテストでコンバーチブルPC実力が赤裸々に!

2013年05月19日 21時29分更新

文● 真島 颯一郎 写真●篠原孝志

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ベンチマークで実力を明らかにする!

 まずは4モデルの「Windows エクスペリエンス インデックス」をチェックしてみる。結果は以下のとおりとなった。

Endeavor NY10SのWindows エクスペリエンス インデックス。プロセッサとメモリ、プライマリハードディスクの3項目で7以上のスコアを記録

VAIO Duo 11のWindows エクスペリエンス インデックス。プライマリハードディスクが8点台だが、そのほかの項目は5~6点台だ

Revolve 810のWindows エクスペリエンス インデックス。先行試作版のためか、プロセッサのスコアが3.7になっている。ほかの項目も低調

ThinkPad HelixのWindows エクスペリエンス インデックス。グラフィックスは低いが、プロセッサとメモリ、プライマリハードディスクでトップだ

 比較的高水準となったのはThinkPad HelixEndeavor NY10Sの2機種。ともにCore i7を搭載したマシンで、納得の結果と言えるだろう。その一方でRevolve 810は、先行試作版のためかプロセッサーのスコアが伸び悩む結果となった。

 基本的な数値を確認したところで、次はアプリケーション実行時のパフォーマンスを計測する総合ベンチマークソフト「PCMark 7」をテスト。結果は以下のとおりとなった。

PCMark 7の総合スコア
製品名 Endeavor NY10S VAIO Duo 11 Revolve 810 ThinkPad Helix
スコア 4488 4946 4919 4907

 VAIO Duo 11ThinkPad HelixRevolve 810の3機種が、5000に迫る好スコアで、ほぼ横並びとなる結果に。若干劣ったEndeavor NY10Sも、数値的には不満のない結果と言えるだろう。

PCMark 7のトップスコアは、意外にもCore i5を搭載したVAIO Duo 11が獲得。総合力の高さをうかがわせる

 総合的な評価の次は、各モデルに搭載されるSSDの読み書き速度をテストだ。ストレージのパフォーマンスをチェックできる「Crystal Disk Mark 3」で計測した。

Endeavor NY10SのCrystal Disk Mark 3の結果。ランダムアクセス全般で伸び悩む

VAIO Duo 11のCrystal Disk Mark 3の結果。ランダムアクセスの書き込み速度で、好結果だ

Revolve 810のCrystal Disk Mark 3の結果。ランダムアクセスの4Kと4K QD32で健闘している

ThinkPad HelixのCrystal Disk Mark 3の結果。シーケンシャル、ランダムアクセス512Kが速い

 結果を見るとThinkPad Helixが、シーケンシャルアクセス・ランダムアクセスともに総じて高水準をマークした。その反面でEndeavor NY10Sは、ランダムリード全般で弱さを見せた。また、VAIO Duo 11はランダムアクセス、特にライト項目が平均的に速く、実用性の高さを裏付けた。

 グラフィックは、いずれの機種もインテル HD グラフィックス 4000ではあるが、参考までに「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク ワールド編」でチェックしてみる。「画面サイズ:1280x720」「ウィンドウ表示」「標準品質」という設定でテストしてみると、意外な結果となった。

ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア ベンチマーク ワールド編のスコア
製品名 Endeavor NY10S VAIO Duo 11 Revolve 810 ThinkPad Helix
スコア 1920 2380 2302 1800
評価 設定変更を推奨 普通 普通 設定変更を推奨

 トップスコアをマークしたのはVAIO Duo 11。また、それにわずかな差でRevolve 810が続き、意外にもCore i5搭載の2機種が上々の結果となった。ちなみにプレイ目安としては、上記の2機種は「普通(標準的な動作が見込める)」。いっぽう残りの2機種は「設定変更を推奨」ということだった。

最下位は、なんとThinkPad Helix。3Dグラフィックの処理には向かないモデルということだろうか

 最後は「BBench」を用いてバッテリーをテスト。「10秒ごとに10文字のキー入力」「輝度は最大」「動画をエンドレスで再生」という、電力を相当消費する状況下で、バッテリーの持ち時間を計測した。なおThinkPad Helixに関しては、キーボードドックを装着した状態で計測している。

Bbenchの測定結果
製品名 Endeavor NY10S VAIO Duo 11 Revolve 810 ThinkPad Helix
バッテリー駆動時間 約4時間07分 約3時間10分 約3時間47分 約6時間38分

 こちらは、順当にThinkPad Helixが、ほかの3機種に差をつける格好となった。また、続くEndeavor NY10Sが約4時間をマークしているが、約1.19kgという軽さを考えれば、大健闘と言える結果だ。

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