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目指せ王座奪還! 初音ミクGTプロジェクト2013 第10回

ミクGTプロジェクト史上、初めてのパンクに泣くも9位!

2013年05月11日 14時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部 写真●鉄谷康博、加藤公丸

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チーム力の高さを見せつけた決勝
しかし、まさかのドラマが起きる!

 ついに500kmのレースが幕を開ける。鈴鹿の1000kmに次ぐ長距離だ。ルールで2回のピットストップが義務づけられている。ということは、最低でも2回のドライバー後退があり、どちらかが2回走ることになり、燃費やタイヤによっては3回目のピットインもあり得る。ピットインのタイミングでめまぐるしく順位が変動するので、観戦する側も大変なのがロングスプリントレースなのだ。

 スタートドライバーは谷口選手。ローリングスタートで始まり、8番手からのスタート1周目でいきなり15位までダウンしていた。何があったのか?

 「1stスティントは、これでもかっというほど他のクルマに飲み込まれてしまい、ある程度の覚悟はしていたのですが、予想以上に飲み込まれて順位が大きくダウンしてしまいました」と谷口選手。

 テレビに移っていた画像では、ちょうど谷口選手が走っていた場所はレースカーの超高速な渋滞が起こっており、ほかのクルマに囲まれ行き場がなくなって、若干コースアウトしつつ走るミクZ4の姿があった。

 15位から徐々に順位を取り戻すが、12位まで上がったところで膠着状態に。しばらく12位での走行が続くが、途中でプリウスに抜かれてしまい、25周目で早めのピットインとなった。タイヤ交換をして、片岡選手にドライバーチェンジをして、再びコースに復帰。アウトラップでは17位まで落ちるも、その後はほかのチームのピットインなどもあり、全車がピットを終えた頃にはなんと3位を走行していた!

 1位を走る無限CR-Zは遥か先なので、何も起きない限りは追いつけない。だが、このまま走りきれば3位は確定だ。優勝はできずとも連続で表彰台に上がれる! このレース見ていたミクファンの誰もがそう思った瞬間。モニターに映し出されたのは、左フロントタイヤがパンクし、スロー走行をするミクZ4の姿……。59周目のアクシデントだった。

 はたしていつパンクしたのだろうか? 「乗っててパンクの兆候がなかっただけに、突然起きてしまってアンラッキーとしか言いようがないですね。1コーナーの進入でブレーキを踏んだ瞬間にパンクして、そこから丸々富士の1周を走ったので、だいぶ周囲のライバルたちに置いていかれてしまって、ロスが非常に大きくなってしまいました」と片岡選手。

 今回のレースではさまざまなクルマがパンクに見舞われていたので、それがミクZ4にも起こってしまったのは残念だが、さらに不運だったのがパンクしたのが1コーナーだったことだ。これにより、大幅なポジションダウンを余儀なくされ、予定より少ない周回数でピットに入ることになってしまった。

 ピットアウト時の順位は15位にまで落ちていた。しかし、そこはわれらがヒーローの谷口選手である。おそらく当初の作戦より走行距離が伸びているため、タイヤと燃費をコントロールしながらも9位にまでポジションを上げた。

 しかし、ここから再びレースは膠着状態になる。9位からなかなか順位があげられない。残り10周を切った頃、1位を独走していた無限CR-Zがタイヤに異変を感じ緊急ピットイン。ハイブリッドのライバルであるプリウスGTに抜かれてしまうという、大きな動きがあったが、ミクZ4は9位を維持したままチェッカーを受けた。

 一時はポイント圏外まで落ちていたものの、2ポイントをゲットできたのは、ドライバーの2人が超S級のテクニシャンだから。また最高速で劣るマシンで、ハイスピードサーキットである富士スピードウェイで一時的とはいえ3位に付けられたのもチーム力のおかげである。Z4にはパンク以外は何もトラブルはなかったと言うし、ドライバーのテクニック、クレバーな作戦を実行するチーム力、そして信頼性のあるマシンのおかげで、普通に戦えば上位にいけるし、アクシデントが起きてもポイント圏内に戻ってこれることが証明された。

 痛車の順位を見ると、9位:#4 ミクZ4、11位:#48 IS GT-R、14位:#9 攻殻ポルシェ、17位:#5 マッハ先輩、18位:#2 エヴァマクラーレン、リタイヤ:#96 音々コルベットという結果になった。

 次のレースは6月15~16日にマレーシアのセパンサーキットで開催される。1ヵ月以上空くうえに、マレーシアでのレースなので行けない人も多いかと思うが、パブリックビューイングがさまざまな場所で開催されるので、チェックして応援しにいこう! もちろん、ASCII.jp読者はアキバのグッ鉄カフェでミクZ4を応援しよう!

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