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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」第121回

電子回路の持つ「固有の音楽」とは?

中古のオモチャが楽器に!? 誤用から生まれる音

2013年05月11日 23時55分更新

文● 四本淑三

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最初の一歩は回路に触ることから

そこで船田さんが取り出しだのがこれです。

―― ラジオね。ちょっと前に、ダイソーで300円のラジオを買ってきてテルミンを作るのがはやったけど。

船田 そうそう。でも、それが3000円だったらやらないよね。その本でも、安い機器を買ってきて、そこから音を取り出すテクニックを何章か割いて説明しているわけです。裸の部品を揃えて組み立てようという話ではないから、そこは敷居が低いよね。

―― このラジオいくらなの?

船田 アキバで900円くらい。こういういい味のラジオって今なかなかないんだよね。3本足のトランジスタと金属ケースに入ったコイルがたくさん使われているような。その代わり説明書が中国語なんだけど。アキバのaitendoというお店に行くと、中国から輸入されたいろんなキットが売っていて、売っているのも中国のすごい美人なお姉さんで。

―― あ、そういうことなら今から行きましょうか。ねっ。

船田 えーと、先に載せないでくださいよ、自分の連載で取材するんだから。(おもむろに基板やパーツの足を触りながら)うーん、大きな音が出ないな。ちょっと窓のブラインドを開けてもらえますか?(アルミ製のブラインドをガラガラと上げる)

基板を外して裏を触り始める船田さん

―― おお、ピーピー鳴る音がでかくなった。編集部があるビルはコンクリートで遮断されているから、外来の電磁波も少ないわけね。さすがだ。

船田 小学生の頃からやっていますから。触ることでこれでテルミン的に電気的な値が変わっているんだね、抵抗とか。その本の言い方だと「人体が抵抗になりコンデンサーになりコイルになる」っていう。こういう安くて遊べるものを見つけてくるのが、まず最初の一歩だね。

―― でもさ、最近の子って、そういうことしないの? 昔ラジオをばらしてよくやった気がするんだけど。

船田 だって家にラジオがないもん。

―― あっ、そうか。

船田 既成品のラジオを買ってできるかもしれないけど、それは買って開けてみるまで、中が触れるかどうか分からないでしょ。だから、こういうキットをアキバで買ってくれば確実ということかな。

―― じゃあ、こうやって音が出るものを探すところから始まるんだ。

船田 そう。それにはハードオフが一番いいね。偶然性があって。じゃ、次ね。これはハードオフで1000円で買ってきたんだけど。

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