飲んでから30分後に効果があらわれ
およそ1時間持続する
さて、眠気覚ましや脳の活性化をするためにエナジードリンクを飲むと、10分もしないうちにその効果が現れてくる。しかし体力系に効くまでは、少なくとも飲んでから30分の浸透時間が必要になるようだ。そしてその効果は、今回実験した限りピークを迎えてから1時間ほど継続した。
つまりこれから100m走をする場合、直前に飲んでもまったく効果がない。エントリーの順番や直前に行なわれるプログラムなどを参考にして、そこから逆算して30分~1時間前に飲む必要がある。それ以前に飲んでしまうとドリンクの効きはピークを超えてしまうので、本来のパフォーマンスを発揮できなくなるだろう。
さらに付け加えると、必要以上にドリンクを飲みすぎるとかえってパフォーマンスが悪くなる場合がある。この実験では、各ドリンクを少しづつ飲んでテストしたが、16本飲み終えるころには次のような症状が出た。
- 目はギンギン、頭は冴えまくり
- 全身がだるく動くのが億劫になる
- 手足がホカホカになり眠くなる
- 何もやる気がない無気力状態になる
筆者の記事はヤラセっぽくて「ステマ乙」的な写真も多いが、この写真はマジ。目はギンギンに冴えているが、体がだるく何もする気力が起きないのだ。
スポーツや引っ越しの際には
Monster EnergyかPOWERFULアミノ酸
スポーツといえば筋肉を駆使して競うものだ。そのため、各エナジードリンクには、栄養補給機能に加えて筋肉を増強する成分を配合しているものが多々ある。
その成分の代表的なものが、L-アルギニンというものだが、最近はBCAAという成分にも注目が集まっているようだ。BCAAを配合したドリンクは、burnとPOWERFULアミノ酸しかないが、スポーツ業界ではサプリメントとして大々的に発売されているものだ。
では、各ドリンクの含有量を比較してみよう。
アルギンZなどでおなじみの「L-アルギニン」は、ほとんどのエナジードリンクに含まれている。とりわけ含有量の多いのは、Monsterシリーズだ。次いで、burn、ROCK STAR、POWERFULアミノ酸となっている。
burnやPOWERFULアミノ酸は、神経系ではほとんど効果が見られなかったが、これらは体力系に注力したエナジードリンクといえるだろう。
またもうひとつのBCAAは、筋肉増強のロイシン、持久力を高めるバリン、疲労回復のイソイロシンの総称だが、POWERFULアミノ酸にはこれら3つがあわせて500mg含まれている。なお、burnにもBCAAが配合されているが、栄養成分として3つがバラバラに表記されていたため筋肉増強のロイシンがわずかだけグラフに現れている。
アルギニンとBCAAのどちらがより筋肉を増強するかは不明だが、とりあえずPOWERFULアミノ酸がいいだろう。これがなければ、Monsterかburnで代用するという感じだ。