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コミュニティベースの開発体制で幅広いデータ保護を実現

独自アプリケーションのデータ保護も最適化する「Snap Creator」

2013年05月07日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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ネットアップの「Snap Creator」は、DataONTAPのスナップショットを幅広いアプリケーションで利用するためのソフトウェアになる。Snap Creatorの製品概要についてネットアップの製品アーキテクトに話を聞いた。

既存のバックアップの課題を解決すべく開発

 2007年に生まれたSnap Creatorは、当初コマンドラインのスクリプトフレームワークであったが、その後Snap Managerでサポートされているアプリケーション以外からの利用を可能にすべく、GUIとエージェントを持った製品としてリリースされている。

Snap Creator Framework アーキテクト キース・テンザー(Keith Tenzer)氏

 製品のアーキテクトであるキース・テンザー(Keith Tenzer)氏は、もともとユーザー企業の管理者として、バックアップやデータ保護に課題を感じていたという。「従来はバックアップがシンプルで、1つのアプリケーションや1つのサービスで済んでいた。しかし、現在のデータセンターの場合は、データ自体も増え、システムも複雑化する一方、さまざまなアプリケーションと仮想サーバーが増えたにもかかわらず、同じサービスレベルを提供しなければならない」と述べる。サーバーのバックアップ担当者がバックアップソフトを介して個別にデータを保護していた時代はすでに過去になり、システムやクラウド単位で統合したデータ保護が必要になるわけだ。

 Snap Creatorではこうした問題に対応すべく、ネットアップのスナップショットをフル活用。ネットアップの持つバックアップ、リストア、クローニングなどのスケジューリングやジョブ監視を1つのコンソールから統合的に行なえる。また、複数のOSで稼働するほか、「OnCommand」のような管理ツールとも緊密に統合されている。

プラグインの提供とコミュニティによる開発

 こうした機能は各種アプリケーションごとのSnap Managerでも提供されているが、Snap Creatorでユニークなのは、さまざまな環境で利用できるようプラグインが提供されるという点だ。VMware、KVM、Citrixのような仮想化環境、各種データベース用プラグインのほか、独自アプリケーション用のプラグインも開発できる。これがフレームワークと言われる所以だ。「Snap Creatorといえばプラグインだ。顧客やパートナーは独自アプリケーションのバックアップを迅速に簡単に行なえる。サポートを得ながら、ネットアップの機能をフル活用できる」(テンザー氏)という。

Snap Creator Frameworkのアーキテクチャ

 もう1つユニークなのが、コミュニティベースの開発体制を採用しているという点だ。同社は2010年に戦略的な決断として、Snap Creatorをコミュニティベースの開発体制に移行。コミュニティで先行リリースしたモノは機能テストのみで、ユーザー自身で問題解決を行なう。一方、最大3ヶ月後にリリースされるバージョンでは機能テストと回帰テストまで行なわれ、ネットアップによる完全サポートとエンタープライズ対応が提供される。ソースコードもApache 2.0のライセンスで公開されている。

 Snap Creatorのユーザーとしては、vCloudプラットフォームでのデータ保護をサービスとして提供されるソフトバンクや1000以上のデータベースのバックアップを最適化したシーメンスなどが挙げられる。「今までのバックアップ管理者ではなく、システムや仮想化されたクラウド全体を管理するユーザー向けの製品だ」(テンザー氏)とのことで、ネットアップでのデータ保護をより最適化するのに役立つ。

初出時、本文と見出しに重複部分がありました。お詫びし、訂正させていただきます。本文は訂正済みです。(2013年5月7日)

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