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テレビ・スマホの2画面表示、専用機なみの高音質、とにかくスマホを楽しめるテレビ

Miracast対応のスマホライフAQUOSは、こうして生まれた

2013年05月17日 11時00分更新

文● 折原一也 写真●小林 伸

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テレビとスマホの2画面を同時に表示する「AQUOSコネクト」

―― 今回、スマホライフAQUOS向けに、AQUOSコネクトという新アプリも開発されましたね。リモコン機能だけでなく番組情報からサーチなど様々な機能を作られていますね。

小笠原 電源だけはリモコンで入れないといけないのですが、あとはMiracast待ち受け開始になりますので、テレビ付属のリモコンなしで直感的に操作できるように作り込んでいます。

門田 もともと操作性の問題があって、リモコンで動かそうという考えもあったんです。しかし、操作は手元のスマートフォンでやったほうがいいんじゃないかと思いまして、操作も、音声の切り替えもできるようになっています。

左側にテレビ、右側にスマホ画面を映すAQUOSコネクト

―― 特にテレビ放送/スマホによる2画面の状態も使いやすいですよね。

小笠原 弊社では「おしえてリモコン」というTwitterとも連動する番組情報アプリを公開していますが、これをテレビと同時に表示して楽しめるよう設計してます。

門田 また、Miracast時にスマホを傾けるとテレビに合わせて、横表示の全画面になるという切り替え操作もできるようになっています。縦向きで情報を検索して、横にするとすぐスマホ画面の全画面になるという直感的な操作を目指しています。

―― 2画面表示中に視聴しているテレビ番組に連動する“キーワードサーチ”の機能もユニークですね。

小笠原 内部的には番組情報にアクセスしています。URLが付いていればホームページにアクセスできたり、出演しているタレントやキーワードをリスト表示して、すぐにGoogleやWikipediaの検索ができるようになっています。

ターゲットを絞り、ヒアリングすることで、操作をスマホでしたりテレビ内蔵のネット機能を外したりと、取捨選択をしているそうだ

門田 実際にスマホの使われ方をヒアリングしてみると、若い人はテレビ番組を見ないといいながらも、テレビの放送画面自体は意外と見ているんですよね。そしてテレビを見ながら、ネットでこのタレントは誰かと調べたり、ドラマのあらすじなどを検索しています。その際にはテレビのブラウザーではなく手元にあるスマホで検索しているので、そういった情報に飛べるような仕組みを作っています。

―― スマホライフAQUOSではスマホ側の機能が充実した一方で、テレビ内蔵のネット機能を外されたのは意外な試みですよね。

門田 そうですね。VODの機能も含めて、この機種はあえて外しています。この機種は明確にスマートフォンのユーザーをターゲットにしているので、ネットワーク機能はスマートフォンで使ってもらった方がいいという考えです。

―― 確かに。今ではVODのサービスもテレビ内蔵のものよりも、スマホ向けのキャリア公式サービスが普及しているという面もあります。

門田 はい。ここで心配になるのが著作権の保護です。コンテンツに応じてMiracastのアプリに制限かけることは技術的には可能なのですが、今まで検証しているところはないので安心してください。

―― なるほど。それは安心して使えますね。最後にユーザーからのリクエストとして。ぜひともiOSもワイヤレス対応してもらいたいと思うのですが……。

小笠原 現状でもHDMI経由で接続することは可能なのですが、さまざまな要望をいただきつつ、今後もよりよい製品作りを目指していきたいと思っています。

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