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前田知洋の“タネも仕掛けもあるデザインハック” 第16回

アメリカのテレビドラマ制作に学ぶ

課金コンテンツ、成功のデザイン

2013年05月03日 09時00分更新

文● 前田知洋

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 最近は、デザイナーを無料募集して世論に波風が立つなど、デジタルコンテンツを含めてのクリエイションのマネタイズが注目を集めています。筆者の仕事、マジックも、トランプを片手に無形のソフトを提供してお金をもらうコンテンツ業。ここ数年はテレビ局も番組をオンデマンドで配信するなど、発信のスタイルも変化しています。

既存のスポンサード方式

 テレビ番組でいえば、製作した番組ソフトを企業がCM枠を買う形で収益を上げるビジネスモデルです。インターネットの世界でいえば、ブログに広告やアフィリエイトを表示させる手法と同じです。この手法の面白いところは、視聴者やユーザーの支持を集めなくてもアクセス(テレビ番組でいえば視聴率)を稼げればビジネスになるところです。

 たとえば、ブログやサイトならば、炎上目的で過激なことを投稿して、ファンであろうがアンチであろうが多くの人に閲覧されれば収益が増すというわけです。ところが、世の中を見回すとわかるとおり、この手法の欠点は炎上型、ゴシップ型に傾き過ぎると、過激なユーザーはスポンサーに不買を宣言するなど、インフラやコンテンツ発信者のブランドイメージを下げてしまうことです。

アメリカでは本番の直前で進行がかわることも(撮影:角矢幸繁)

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