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透明の天板で原稿の内容を確認しながらスキャン・コピー

驚くべき複合機、ENVY 120は最早ガラス製インテリアだ

2013年04月30日 09時00分更新

文● 貝塚怜/ASCII.jp編集部

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いま世界で一番格好いい複合機といっても過言ではないかもしれない

 主にガラスで構成される、上質感漂う筐体の本機。同社によるキャッチコピーは「プリンターもインテリアのひとつに」だ。

高さ102mmと薄型の筐体を採用したENVY 120。A4レターサイズの原稿をスキャンでき、幅427×奥行き336mmという寸法。背面にはUSB端子とメガネ型の電源ケーブル端子のみを備えるミニマムなデザインだ。

 その特徴は、複合機としては飛び抜けた「かっこ良さ」にあると言っていい。限りなく無駄を削いだことで、天板の上質なガラス面、そして周囲に使用したアクリル面の光沢感が引き立っている。このなめらかで艶やかな質感を画面越しに伝えられず、残念に思うほどだ。高さも約10cmと非常に薄く、同社によれば、これは複合機として最薄だという。

これは天才の仕業か、質感と実用性が高度に融和したデザイン

 デザインの良さもさることながら、何よりも大きな特徴は、天板がシースルーになっている点だろう。一般的な複合機では、スキャンする面を下に向けて原稿を置く。しかしENVY 120では、原稿台ではなく天板側にスキャンユニットが取り付けられており、設置した原稿の位置を確認しながらのスキャンやコピーが可能なのだ。

 本体にボタンらしいボタンを持たないENVY 120。基本操作は前面に用意したタッチセンサー(電源や給紙トレーの開閉、無線LANに使用する)と4.33型のタッチ式液晶ディスプレーで完結する。電源を入れると、操作に使用するフロントパネルが自動的に手前にせり上がってくる。このギミックが極めて印象的だ。

 一般的な複合機では、本体の前面に置かれていたり、端子類が側面や背面にあったりといった感じで前のめりになり、覗き込むように本体を見なければならないケースも少なくないが、ENVY 120では操作系がすべて上部から見て完結するように考えられているのだ。

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