アップルが25日に発売した開発者向けイベント「Worldwide Developer Conference(WWDC) 2013」のチケットが、わずか2分で完売した。約10年ぶりに純利益が減益となるなど、これまでの順調な成長にも陰りが差しはじめ、大きな岐路に立っているアップル。今後の戦略に注目が集まるが、そんなアップルに対する開発者の注目度の高さがあらわれた形だ。
同イベントのチケットは25日午前10時(現地時間)にアップル公式サイト上で販売開始されたが、それからわずかな間に「Sorry, tickets are sold out.」と、完売したことがアナウンスされた。米メディアTHE VERGEの計測によれば、発売から完売までの時間はわずか2分だったという。
WWDCは、アップルが毎年5~8月頃に開催している恒例のイベント。アップルの新製品などに関する最新情報が発表される場として注目を集め、その規模は年々大きくなっているが、同時にチケット完売までのスピードも上がっている。それでも、完売までに掛かった時間は、今回と同会場で行われた2011年で約12時間、同じく2012年は約2時間で、今回の「2分」は過去最速。次なるアップル製品に対し、いかに開発者の関心が集まっているかがうかがえる結果となった。
WWDC 2013は現地時間6月10日~14日の5日間、米サンフランシスコのMoscone Westで開催される。

チケットは1599ドルで販売されたが、早くもオークションサイト等にて高値で取引されている
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