道路は直線波線円形自由自在
シムシティ(2013)では、道路は直線だけではなく、正方形、円形、弧線、フリーフォームと、道路を引くアシストツールが用意されている。道路自体も細い道路として「低密度の砂利道」「低密度の街路」「中密度の街路」「高密度の街路」。太い道路として「中密度の大通り」「高密度の大通り」「高密度の路面電車の軌道付き大通り」がある。
道路をアップデートする際は一度壊さずに、アップデートボタンを有効にしておけば道路を選択するだけで交換することができる。アップデート後との差額がかかるが、ダウングレードは無料で行なえる。今作では道路によって地区の密度や車線数が決まる。高密度の道路は金額もそれなりにするので、中盤以降に街の発展具合を見ながら順次対応させていこう。
筆者がプレイした感想としては、おなじみの碁盤の目で道路を敷設すると交通渋滞が多発し、警察車両や消防車の通行自体もままならないことが多々あった。どうやら十字路が渋滞を引き起こしているようなので、ラウンドアバウトと呼ばれる円形交差点を使用してみた。前述の通り、今作は道路がかなり自由に引けるので実際の町並みを再現することは比較的容易にできる。ぜひ皆さんも試していただきたい。
施設の能力は追加モジュールで向上が可能
施設は単体でも機能するが、追加のモジュールを加えることで機能を強化することができる。例えば、発電力向上のために風力発電機のタービンを増やしたり、小学校の定員を増やすために教室のモジュールなどが追加できる。ただ、モジュールは追加するだけで維持費にかかる。操業を停止させることはできるが、今までのシリーズ作品であった予算配分で調整などはできない。本当に必要なのかをよく考えて追加しよう。
おなじみ原発のメルトダウン
今作では大丈夫?
シムシティではおなじみの発電所である「原子力発電所」。公害をほとんど発生させない上に、コストパフォーマンスにも優れているのだが、唯一の問題は放射能汚染を発生させるメルトダウンの恐れがあること。今作では熟練労働者を常に確保できていればメルトダウンさせずに稼動させることが可能になっている。
原子力発電所を運転させるのに必要な熟練労働者は、コミュニティ・カレッジや大学などで育つ。優先して原子力発電所で働くように、コミュニティ・カレッジと少数の住宅地区を用意した“原発村”を用意するのが一番安全かもしれない。
地価を上げて富裕層を呼び込んだり
マルチプレイで協力してプレイしたり
シムシティ2013のマルチプレイでは、余剰電力やあまった公共機関の車両などをほかの都市に労働力として販売することもできる。複数の都市の力を集めて巨大な施設を建設できる「偉業」システムなど、まだまだ紹介しきれないシステムが盛りだくさんだ。ただ、欲を言えばもう少しマップサイズが大きいほうが混在した都市が作れたと思った。これに関しては、恐らく1つの都市ですべてを賄うのではなく、ほかの都市と協力しあうマルチプレイ要素を重視したからなのだろう。ちなみに今までのシリーズ同様に気付けば夜が明けているほどの中毒性が高いゲームなので、翌日の心配をする必要のないゴールデンウィークに思う存分プレイしてみてはいかがだろうか。
(C)2012 Electronic Arts Inc.
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