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動画に強い多機能コンパクトの「実力」を検証

究極の旅カメラを探して「PowerShot SX280 HS」に行き着いた

2013年04月26日 16時00分更新

文● 小林 久、写真●小林 伸、篠原孝志(パシャ)

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パソコンやスマホにも写真を共有、撮った後も楽しい

 このように大幅に強化された動画撮影が可能になったPowerShot SX280 HS。撮ることの楽しさを改めて実感させてくれる。

 しかしその楽しさは撮ったあと、すなわち撮影した画像をパソコンやスマホで楽しんだり、撮影した写真を元に思い出を振り返るといった用途でも便利だ。その活用方法は多彩だがここでは以下の3点の活用を提案する。

撮った後も楽しい、PowerShot SX280 HS

  1. Wi-Fi経由でカメラ内容を手軽に見られる
  2. GPSを利用して、旅の記録を振り返る
  3. SNSにアップして、思い出を共有する

 まずはスマホとの連携から。PowerShot SX280 HSは、子機としてアクセスポイントに接続するだけでなく、自らがアクセスポイントとなり、子機としてパソコンやスマホ・タブレットを直接接続できる。スマホ側では専用アプリ(Canon CameraWindow)を利用。iPhone/iPad版、Android版の両方が用意されている。

 無線LANがない環境でもスマホやタブレットを直接接続できるので、例えば撮影した画像を大画面のタブレットに表示して拡大縮小しながら、同行者みんなで楽しむといった使い方も手軽。カメラの背面ディスプレーだけでは味わえない感動を得られる。

 GPS機能は今回からアシストGPSに対応した。これはインターネットからGPS衛星の予測位置が記載されたデータを取得して、GPSの測位にかかる時間を大幅に減らせる機能だ。今回アシストGPSのあるなしでGPSの測位時間を比較してみたが、大きな違いを実感できた。アシストGPSのデータはPCにつながず本体のWi-Fiから取得可能。スマホのテザリング機能などを利用すれば、外出先でも問題ない。

専用のビューアアプリImageBrowser EXで撮影した画像を一覧表示。GPS情報が追加されている写真には衛星のアイコンが追加されている

 GPSで測位したデータのログは画像とは別にカメラ内に保存されている。その情報から画像に位置情報を付加するためのアプリが「Map Utility」。このソフトでGPSのログデータを読み込んだのち、撮影した画像を選んでいくと、位置情報が写真に埋め込まれる。Google マップ上で位置の確認もできるので、旅の思い出を復習するのに便利だ。

取り込んだGPSログデータ。今回はアスキー・メディアワークスの本社から自動車で長野県の松本市までロケに出かけてみた

Google マップと連携して、写真を撮影した位置を表示可能。街をどのように歩いたかや、記念撮影したスポットなどをあとから振り返って楽しめる

 最後のSNS連携はキヤノンが提供しているオンラインストレージサービス「CANON iMAGE GATEWAY」と連携する機能。パソコンを使って、CANON iMAGE GATEWAYのアカウントを取得しておくことで、オンラインストレージへの画像アップだけでなく、FacebookやTwitter、YouTubeにコメント付きの動画をカメラから直接投稿することができる。

 SNS機能を利用するためには、PC版のCanon CameraWindowで使用するウェブサービスを設定する。

Canon CameraWindowでカメラ設定を選択。使用するウェブサービスの設定などをしていく

使用するサービスのアカウント情報などを登録し、CANON iMAGE GATEWAY経由でSNSにアクセスできるようにする。その上でカメラのメニューから各サービスを使えるよう設定する

カメラ上でSNSサービスへの登録が可能になる

 手順としてはまずCANON iMAGE GATEWAYと各サービスのアカウントをひも付ける作業が必要(ユーザーのアカウントでCANON iMAGE GATEWAYが各サービスにアクセスできるようにする作業)。自分が使っているサービスのIDとパスワードを登録する。その後に、USBでカメラを接続し、使いたいサービスの情報をPCからカメラに送るという形だ。

 操作は分かりやすく悩むことはあまりなかったが、1点YouTubeのアカウントを登録する際に、Google側でもアカウントに接続する許可を出す必要があった。通知はGoogleアカウントで登録しているアドレス向けにメールで来るので、もし上手くいかなかった場合は確認してみよう。

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