厚みのあるサウンドでiPhone 5でノリノリに音楽を楽しめる
JBL「ONBEAT VENUE LT」
続いては、いち早くLightning対応を果たしたJBLの「ONBEAT」シリーズ。サイズ別の3つのモデルがLightning端子を搭載している。「ONBEAT VENUE LT」(実売価格2万円前後)は、一番サイズの大きなモデルで、横幅も415mmとちょっとしたコンポ並みのサイズだ。
大きな特徴としては、Lightningに加えてBluetoothにも対応していること。バージョンはBluetooth 2.1+EDRとなっており、A2DPやAVRCPといったプロファイルやAACコーデックにも対応している。
スピーカー部は73mmのドームツィーターと、38mmウーファーによる2Way構成を採用しており、大きなサイズとあいまってスケール感の豊かなサウンドを再現できる。背面のバスレフポートは、独自の「スリップストリーム・ポート・テクノロジー」を採用し、サイズ以上のパワフルな低音再現を可能にするという。
さらに本機専用のアプリ「JBL MusicFlow」が用意されており、プレイリスト機能や5種類のプリセットイコライザーなどが利用可能だ。
冨田勲の「イーハトーブ交響曲」を聴くと、しっかりと芯のある低音感に感心させられた。チューバのような大型の管楽器の低音を力強く再現するし、大太鼓のキレのいい鳴り方も見事だ。
中高域はハツラツとした勢いのある再現で、混声合唱団の声をきめ細かく再現。ステージ感も十分に広々としており、なかなかの音質だと感じた。
ドナルド・フェイゲンを聴いてみると、ボーカルの声の厚みがしっかりとして聴き応えがある。ボーカルに付加されたコーラスなど、細かな音も明瞭だし、厚みのある音でしかも情報量も豊かと、かなりレベルの高い音になっていた。
試しに同じ曲をBluetoothでも聴いてみたが、音声を圧縮するだけでこんなに差が付いてしまうのかと驚いた。きめ細やかな音色の再現が曇ってしまい、音数が随分と減ってしまうなど、悲しいほどの差を感じてしまった。
これは、試聴曲がリニアPCMだからなおさら顕著になってしまうこともあるが、音質という点で考えると、さすがはLightning接続のメリットを感じてしまう。

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