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アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2013 第3回

知ったかできる自作パーツ基礎知識【ビデオカード編】

2013年04月13日 12時00分更新

文● 山県

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ミドルレンジを大幅強化した
NVIDIA GeForceシリーズ

9月13日の22時をもって解禁となったKepler世代の新ミドルクラスGPU「GeForce GTX 660」および「GeForce GTX 650」を搭載するビデオカード。秋葉原では深夜販売も実施された

 次にNVIDIA/GeForceシリーズを見ていこう。新アーキテクチャー“Kepler”を採用する「GeForce GTX 680」をいち早く投入したものの、ミドルレンジモデルの投入が遅れていたNVIDIA。現在は「GeForce GT 640」から「GeForce GTX 650/650 Ti BOOST/660/660 Ti」の各GPUを搭載したビデオカードを多数販売している。

ミドルレンジモデルの製品には特徴的な製品も多い。「GeForce GTX 660」搭載の「ELSA GeForce GTX 660 2GB S.A.C」(写真左)や「GeForce GTX 650」採用のビデオカードとしては初のLowProfile仕様となる「ZOTAC GeForce GTX 650 LP 1GB」(写真右)は人気だ

水冷ユニットと空冷ファンを組み合わせたハイブリッド仕様のクーラーを搭載する「GeForce GTX 680」搭載ビデオカード「ELSA GeForce GTX 680 HYBRID」。リファレンス比でGPUの温度を最大で約20度低下、全体の騒音値もピーク時騒音値である約45dBから約25dBまで低下させた

 さらにハイエンドモデルの「GeForce GTX TITAN」も2013年2月に登場。シングルGPU最速の製品として発売されると、秋葉原の各社ショップでは完売が相次いだ。予算に糸目をつけない猛者は購入を検討してもいいかもしれない。

シングルGPU最速の製品が、このGeForce GTX Titan。予算に制限がなく、ただひたすら最速を求めるユーザーなら複数枚買いもアリだ

各ビデオカードの比較表
GPU GeForce
GTX 690
GeForce
GTX TITAN
GeForce
GTX 680
GeForce
GTX 670
GeForce
GTX 660 Ti
GPUコア GK104 GK110 GK104-400 GK104-325 GK104
製造プロセス 28nm 28nm 28nm 28nm 28nm
CUDA
プロセッサー数
1536基×2 2688基 1536基 1344基 1344基
コアクロック 915MHz 837MHz 1006MHz 915MHz 915MHz
ブーストクロック 1019MHz 876MHz 1058MHz 980MHz 980MHz
メモリー転送レート
(相当)
6008MHz 6008MHz 6008MHz 6008MHz 6008MHz
メモリータイプ GDDR5 GDDR5 GDDR5 GDDR5 GDDR5
メモリーバス幅 256bit×2 384bit 256bit 256bit 192bit
メモリー容量 2048MB×2 6144MB 2048MB 2048MB 2048MB
最大消費電力 300W 250W 195W 170W 150W
補助電源
コネクター形状
8ピン+8ピン 8ピン+6ピン 6ピン+6ピン 6ピン+6ピン 6ピン+6ピン
GPU GeForce
GTX 660
GeForce
GTX 650 Ti BOOST
GeForce
GTX 650
GeForce
GT 640
GPUコア GK106 GK106 GK107 GK107
製造プロセス 28nm 28nm 28nm 28nm
CUDA
プロセッサー数
960基 768基 384基 384基
コアクロック 980MHz 980MHz 1058MHz 900MHz
ブーストクロック 1033MHz 1033MHz --- ---
メモリー転送レート
(相当)
6008MHz 6008MHz 5000MHz 1800MHz
メモリータイプ GDDR5 GDDR5 GDDR5 DDR3
メモリーバス幅 192bit 192bit 128bit 128bit
メモリー容量 2048MB 2048MB 2048MB 2048MB
最大消費電力 140W 134W 64W 65W
補助電源
コネクター形状
6ピン 8ピン 8ピン ---

AMD/NVIDIAともにいつ買ってもOK
豊富なラインナップから好きなモデルを選ぼう

 ここまで、2013年4月時点での最新ビデオカードについて紹介してきた。AMD/NVIDIAともに新製品は少ないものの、その分ラインナップは充実し価格もこなれている。他のパーツ類に比べて、比較的為替相場の影響が少ないのもうれしい。

パーツショップのビデオカードコーナーには、ズラリと製品が並ぶ。価格もピンきりなので、予算に合わせて選ぶといいだろう

 ビデオカードにいくら予算を割くかはユーザー次第ながら、それぞれ価格に見合ったモデルが充実している。しばらくは新世代GPU登場の話もなさそうな気配だけに、購入予定の人は迷っている時間がもったいない。スパッと買ってしまうのが賢い選択と言えそうだ。

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