既報の通り、ソニーから55V型と65V型の4Kテレビが発表され、いよいよ4K(3840×2160ドット)解像度の製品が揃いつつある。そこで、4Kテレビの現状、そして未来についてまとめてみた。
現在、民生用の4Kテレビを製品化しているのは、東芝、ソニー、シャープの3社。東芝は2011年に55V型の4K REGZA「55X3」を投入。さらに昨年、同じく55V型の「55XS5」を発売した。ちなみに、55XS5の現在の実売価格は43万円前後となっている。
ソニーは84V型の4K BRAVIA「KD-84X9000」(実売価格 168万円前後)を昨年11月に発売。シャープも昨年末に60V型の「ICC PURIOS」(同260万円前後)を発表し、今年2月から受注販売を行なっている。
ちなみに、PC用ディスプレーとしては、EIZOが2011年に産業用の「DuraVision FDH3601」を発売。36.4型で4096×2160ドットという表示が可能だが、直販価格で252万円とかなりのお値段。
一方で、シャープが32型の4Kディスプレー「PN-K321」を今年2月に発売したが、実売価格は38万円前後とがんばれば個人で買える金額だろう。
さて、これからの4Kテレビやディスプレーはどうなっていくのか。東芝は昨日(4月10日)から東京ビックサイトで開催中の「ファインティック ジャパン」(会期は4月12日まで)で84V型と65V型の4K REGZAを参考展示。今年1月のInternational CES 2013では2013年発売、とアナウンスされていたが、いよいよ製品間近といった印象だ。
ファインティック ジャパンではさまざまな企業が4Kに関する展示を行なっていた。4Kテレビの日本市場での展開については慎重な姿勢のLGエレクトロニクスだが、デジタルサイネージ用途の4Kディスプレーを展示。アップスケーリングによる画質の高さを来場者にアピールしていた。
また、オルタステクノロジーのブースでは4.8型の4Kディスプレーを参考展示。スマートフォンなども4K画質になる日も近いかもしれない。