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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第36回

9975円で買えるドコモのWi-Fi専用タブレット「dtab」を楽しむ

2013年04月09日 12時00分更新

文● ヤシマノブユキ

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ドコモ利用者なら思う存分楽しめる

 つまるところdtabは、ドコモのスマホ利用者が、電子書籍や動画などドコモのコンテンツを大きな画面で楽しむために作られたタブレットである。ユニークなのがスマホとの連携。ドコモのスマホで利用中の「docomo ID」で「dマーケット」の各サービスにログインすると、回線契約のできないdtabでもコンテンツを利用できる。

 例えば「dブック」で購入した電子書籍をクラウド上の本棚で共有したり、「フォトコレクション」を利用することで、スマホで撮影した写真をdtabで閲覧したり。こうしたことができるのは当然と言えば当然だろう。

「dブック」右上の「マイ本棚」で、購入した電子書籍をタブレットとスマホの間で共有できる

「フォトコレクション」を利用すると、タブレットやスマホ、PC間で画像を共有できる。設定項目も細かい

 とくに面白いのが「dビデオ」。例えば、移動中にスマホで映画を途中まで視聴し、帰宅後に続きのシーンからdtabで再生するといった、機種の違いを超えた使い方ができて便利だ。

「dビデオ」の「各種設定」→「デバイス管理」でdtabを「追加登録」するとdビデオ契約をスマホと共有可能

 しかし使い勝手は、競合サービスの「Hulu」のほうが上だ。Huluはマルチデバイスに対応しているが、dビデオは非対応。別の機種で動画を再生するには、そのつど任意の別アプリに切り替える必要がある。またHuluは、途中まで視聴してから別の機種でアプリを起動すると「続きから再生するか」と促してくれるが、dビデオにはそれがない。「マイリスト」→「みてる」を開き、視聴中の動画を一覧から選択する必要があり、やや不親切なのだ。

動画の画質は視聴方法ごとに3段階から選択できるほか、ストリーミングの場合は視聴中に画質を切り替えられる

独自ホームアプリの使い勝手はどうよ?

 ホームアプリはdtabのために設計されただけあり、使いやすい。「dマーケット」の最新情報をピックアップし、自動更新してくれる巨大ウィジェット「Contents Headline」。ホーム画面を左右になぞって切り替えても、常に画面右端に表示される縦長の「Dock」。この2種類のツールから、気になるコンテンツにすばやくアクセスできる。

dtab向けにカスタマイズされたホームアプリ「docomo Palette UI」。左がウィジェット「Contents Headline」

ホーム画面は最大12面。右端の「Dock」は固定で、内容も変更不可。アイコンは1画面に最大30個まで置ける

ホーム画面をドラッグで並べ替えたり、ピンチで一覧表示、フォルダー分類ができるなど使い勝手は良好

ドコモ利用者でなくても使える

 好印象なのは、ドコモ専用ではなく、カスタマイズが許されている点。基本は汎用のAndroid搭載タブレットなので、Googleアカウントを設定すれば、GmailやYouTubeなどGoogleの各種サービスも利用できる。もちろん「Playストア」アプリも標準搭載し、好きなアプリでカスタマイズすることも可能だ。

ホームアプリは、任意のサードパーティー製アプリと入れ替えられる

GoogleやExchangeのアカウントも問題なく利用できる

「Playストア」から任意のアプリをインストール可能だ

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