常に複数スマホを使い分けている筆者だが、新たに3月発売のソフトバンク「AQUOS PHONE Xx 203SH」を使用しはじめたので、数回に分けてテストレポートを掲載する。
ちなみに筆者が203SHを手にするまで常用していたのは、au「GALAXY S III Progre SCL21」とソフトバンク「RAZR M 201M」の2台。この2台とも随時比較していく予定だ。
発表会から5ヵ月経って発売された203SH
IGZO液晶とバッテリーの持ちが印象的
203SHの詳しいスペックについては、下に掲載したのでチェックしてほしい。スマホ好きなのに「どんなスマホだったっけ?」と感じる人がいても正直無理はない。なにしろ最初に公開された、ソフトバンクの冬春モデル発表会(10月9日開催)からは約半年(!)も経っているのだ(関連記事)。
そんな203SHを使い始めての第一印象は、「透明感があるキレイな液晶」「バッテリーの持ちがいい」の2点。
まずディスプレーは、兄弟機と言えるドコモ「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」と同じ4.9型のIGZO液晶。解像度は720×1280ドットと、フルHD機がリリースされた今では自慢できるほどではないが、まずは十分なものだ。
実際に画面を見ると、とにかく透明感が高いのが印象的。GALAXY S III ProgreやRAZR Mで有機ELの画面を日常的に見てきた身には、どっちがいい/悪いはともかくとして、あまりに別物。清純派アイドルとセレブなハリウッド女優の差というか。今は慣れによる若干の違和感があるのも確かなので、もう少し使いこんでみてから判断したい。
バッテリーの持ちの良さも最初に気づいた部分。特にRAZR Mとの比較で実感した。RAZR Mのバッテリー容量は2000mAhで、ディスプレーは4.3型。バッテリーの持ちは悪くない部類の端末なのだが、4Gの機能をオンにしていると、静止状態で放置していても残量がどんどん減っていく(3Gオンリーにすると比較的長持ちする)。ところが203SHは、4Gをオンにしたままでもあまり変わらない。
公式スペックの連続待受時間を比較すると、RAZR Mが「3G:約520時間/4G:約200時間」なのに対し、203SHは「3G:約400時間/4G:約340時間」と3Gと4Gで逆転する。203SHでは4G待受時の消費電力を工夫したのだろうか。RAZR Mでは4Gをオンにしたり、オフにしたりするのがとても面倒だったので、うれしいポイントだ。
ソフトバンク「AQUOS PHONE Xx 203SH」の主なスペック | |
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メーカー | シャープ |
ディスプレー | 4.9型液晶(IGZO液晶) |
画面解像度 | 720×1280ドット |
サイズ | 約69×137×10.9mm |
重量 | 約146g |
CPU | Snapdragon S4 Pro APQ8064 1.5GHz (クアッドコア) |
メモリー容量 | ROM:32GB/RAM:2GB |
OS | Android 4.1 |
4G対応 | 下り最大76Mbps(AXGP) |
プラチナバンド | ○ |
無線LAN | 2.4/5GHz対応 |
カメラ画素数 | リア:約1630万画素CMOS(裏面照射型)/イン:約120万画素CMOS |
バッテリー容量 | 2200mAh |
FeliCa | ○(+NFC) |
ワンセグ | ○ |
赤外線 | ○ |
防水/防塵 | ○/○ |
連続待受時間(3G/4G) | 約400時間/約340時間 |
連続通話時間(3G) | 約830分 |
カラバリ | アーバンブラック/ホワイト/ブルー/レッド |