Facebookが4月4日(現地時間)に「Android」に関連したイベントを開催する。イベントの招待状に記された「Our New Home on Android(直訳は"Android上のFacebookの新しいホーム")」という文言から、Facebookスマートフォン登場のうわさが(再び)ささやかれているが、今度こそFacebookフォンが実現するのか?
2年前にも登場した(?)Facebookアプリ
今回は専用にカスタマイズしたAndroidでハードはHTC?
忘れた頃にやってくるのがFacebookフォンのウワサだ。ご記憶の方もいると思うが、2011年初めにもこの話で大きく盛り上がった。その2011年の「Mobile World Congress」で登場したのが、Facebookと連携を強化したHTCの「HTC ChaCha」だった(関連記事)。
このHTC ChaChaはQWERTYキーボードを搭載し、下にFacebookの「F」ボタンを配したAndroidスマートフォンだ。同時期、英国ベースのINQもFacebookとの統合をウリにしたAndroidスマホ(Spotify統合も魅力だった)「INQ Cloud」を発表した。もっともこれらの製品がどれだけ売れたかどうか、その後ほとんど話題にならなかったことは確かである。
さて今回のFacebookフォンのウワサは、Facebookが報道関係に送ったという招待状に端を発している。Facebookはここで、「Come and see our new home on Android」と記しているという。以前から根気づよくFacebookフォンのうわさを追っているTechCrunch、9to5Googleなどのブログ系メディアが報じたほか、New York TimesやWall Street Journalなどの大手もそれぞれの情報筋から聞いた話を元に記事を掲載している。
これらの報道によると、Facebookスマートフォンは、AndroidをFacebook向けに改変したOSを搭載し、ハードウェアはHTCが製造するという。Facebookの利用時間を長くすることを狙い、アプリよりも深いレベルで携帯電話の各機能と統合するという。Facebookにしてみれば、モバイルを活用して、ユーザーがどこにいき、何をしたかなど、行動についてより詳細なデータを得ることができる。このようなデータはFacebookのような企業にとって最も得たい情報だ。
GoogleがMotorola Mobility買収によりハードウェアを手に入れ、Amazonが「Kindle」でタブレットに参入し、Microsoftも「Surface」でタブレットを持った。またAmazonとMicrosoftは今年、スマートフォンにも拡大するといわれている。その流れからみると、Facebookが何らかの形で自社ブランドのハードウェアを持ってもおかしくない……のかもしれない。
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