暗いところでも読書できるのが魅力
「Kindle Paperwhite」
Wi-Fi版(7980円)と3G版(1万2980円)があり、通信機能以外は基本的に同じ。3G版はWi-Fi版よりも高価なものの、月額のデータ通信コストや契約は必要ない。Kindle Paperwhiteは6型で、212ppi。電子書籍リーダーの中では213gと重めだが、内蔵型ライトを搭載し、暗い場所でも読めるのがポイントだ。なお、内蔵型ライトは自分に向けて光を照射するのではなく、本体内側に対して照射するため、液晶パネルのようにものすごくまぶしいということはない。
インターフェースはハードウェアボタンがなく、タッチ操作になる。最初はE Inkの反応速度に慣れるまでは、タッチパネルの感覚が優先されてもどかしく感じるが、レスポンスは上々。ページ切り替えもスムーズで、早く読み進めてもストレスを感じにくい。汎用タブレットとしての機能などが不要であるなら、Kindle Paperwhiteをオススメしたい。なお、リフレッシュは6ページに1回。コミックの場合は毎ページする。
国内電子書籍端末の先鋒
「Sony Reader PRS-T2/PRS-G1」
国内で真っ先に展開を開始したSony Reader。PRS-T2は3世代に当たる。ハードウェアスイッチとタッチ操作の2段構えで、かつ重さが約164gと軽量。価格は9980円。同じ6型のKindle Paperwhiteの213gと比較すると、やたらと軽く感じるだけでなく、重心位置もいいので、どこでも読書をしやすい。内蔵ライトがないため暗所での読書は厳しいが、オプションとして専用のミニライトが発売されている。
OSはカスタマイズしたAndroidを採用している。設定画面に入るまでAndroidらしさが一切わからないほど、別モノだ。ppiについては正式な発表はないが、供給元がE Ink社からなので、時期も考えるとKindle Paperwhiteと同じくらいだと思われる。
今回のモデルでは画面の書き換え頻度を低減することに成功しており、小説など文字が中心の書籍であれば、15ページに1回のリフレッシュで済むようになった。これに伴い、ページめくり速度が向上して、より読みやすくなっている(ただし、コミックの場合は毎ページごとにリフレッシュ)。なお、PRS-G1は、3Gにも対応している。接続プランは最大2年間無料。2年目以降は、Reader Storeのみにアクセスするプランなら年額1050円、ウェブなども楽しむなら月額580円だ。
端末のラインナップも増えた
「kobo Touch」
サービススタート時は何かと問題が多かったが、現状では少なくともセットアップ面での問題は解決されている。スペックをみると、6型ディスプレー、ピクセル密度は212ppi、リフレッシュは6ページに1回、コミックの場合は毎ページと、Kindle Paperwhiteに近い。なお、実売価格は6980円。
ハードウェアキーは本体中央下部のホームキーのみで、ページめくりなどはタッチ操作になる。
そのほか、内部ライトが搭載された「kobo glo」(7980円)、5型の「kobo mini」(6980円)も用意されているが、基本的な仕様は共通しているので、kobo Touchを軸に考えてみるといいだろう。
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