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iPhoneの電話代が15分の1に!? IP電話「iPhytter」速攻導入術 第1回

電話代が15分の1にコストカットできるビジネスマン向けIP電話

iPhoneから03発信!最強の電話サービスiPhytterを始めよう

2013年04月17日 11時00分更新

文● 広田稔

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スマートフォンから気軽に固定電話にかけられるIP電話サービス「iPhytter」。新年度を機に始めてみませんか?

 ビジネスは、何事もコミュニケーションが基本。世の中には手紙やFAX、メール、インスタントメッセンジャー、SNSなどさまざな手段があるが、なくてはならない存在といえば電話だろう。今回から3回にわたり、スマートフォンで使えるIP電話「iPhytter」について詳しく見ていこう。

固定電話にかけても1分3円以下!しかも維持費が無料!

 月々にかかるお金をよりおさえたい──。法人/個人を問わず、そう考えているなら、この新年度を機に電話の環境を抜本的に見直してみてはいかがだろう。

 中小企業やSOHOでは、スマートフォンをメインにして、固定回線はサブで使っているというケースも多いはず。かくいう筆者もフリーランスで、取材のために外出して出先で原稿を書くことが多いため、スマートフォンばかり利用して、固定電話ではほとんどかけていない。

 ただ、手軽といってばりばり電話していると月々の通話料はかなりお高くなってしまうし、国際電話ともなればスマートフォンのみならず固定電話からも発信をためらいがちなのが現状だ。

iOS用「iPhytter」の発信画面。各OSの基本UIに順じたつくりで操作感も上々

 そんなシチュエーションでオススメしたいのが、IP電話のPHYTTERだ。

 無線LAN(Wi-Fi)だけでなく、3G/LTEのモバイル回線でも通話可能。対応機種も幅広く、Windows/Mac OS Xに加えて、iOS/Android用に「iPhytter」というスマートフォン用のアプリを用意している。

 支払いは事前にアメリカの決済サービス「Paypal」で独自のポイント(フィッターポイント)を購入し、必要に応じて支払っていくやり方だ。

 インスタントメッセンジャーやビデオチャットなどの機能も備えているので、シーンにあわせて連絡手段を選べるのも魅力。一般にはそこまで知られていないものの、PC向けは2007年9月から、モバイル向けは2011年2月からサービスを提供しており、徐々にファンを増やしつつある。

 何といっても価格の安さが特徴で、固定電話では1分/0.03ドル(1ドル95円換算で2.85円)を実現している。

 携帯電話から固定電話にかけたときの料金は、多くの場合30秒/21円、1分に直すと42円なので、およそ15分の1の料金で済むわけだ。

 国内の携帯電話へは1分/0.17ドル(同16.15円)。国際電話は国によって異なるが、アメリカや台湾なら1分/0.03ドル(同2.85円)、イギリスや中国なら1分/0.02ドル(1.9円)といった具合だ(詳細はPHYTTERのページを参照)。もちろん、アカウント(PHYTTER NAME)同士の通話は無料になる。

※アプリを使用しても、相手のCALL MEにかけた場合にはポイントを消費します。


通話相手 料金
PHYTTER NAME同士 無料
日本の固定電話 1分/0.03ドル
日本の携帯電話 1分/0.17ドル
国際電話 1分/0.02ドル~

※2013年4月のレート情報。最新レートはPHYTTERウェブサイトで確認のこと


支払いに当てるフィッターポイントはPaypalで購入する。ポイントは最後に使用した日から1年間有効だ

 さらにうれしいのは、月額費用がかからないプリペイドということ。他のIP電話サービスは月額料金設定であることが多く、たとえまったく使っていなくても毎月数百円ずつ支払う必要がある。

 しかしiPhytterなら無料でOK。固定電話や国際電話にかけるときにだけ使うという人でも、気軽に維持できる。

 また、スマートフォン向けの無料通話というと、最近では「LINE」などのメッセンジャー系アプリを思い浮かべる人もいるかもしれないが、それらは相手も同サービスのユーザーでないと音声通話ができないのが弱点だ。

 すでに相手と知り合っていればビジネスの場で使えないこともないが、一般の電話とはまるで別感覚だろう。無料で維持しつつ、通話料も格安で、かつ使い勝手が普通の電話サービスとほぼ変わらない状態を実現できるのがiPhytterを選ぶ第一のメリットだ。

 用途でいえば、固定電話代わりはもちろん、海外出張のお伴にもぴったり。近年では無線LANを提供しているホテルも多いため、メールでは伝わりづらい相談があるときでも、気軽に電話できる。

 さらに、人気のiPod touchで電話したいという層にも響くだろう。ちょっとマニアックだが、SIMロックフリーのスマートフォンにデータ専用のSIMを挿して使っているケースでも活躍してくれる。

 「通話は滅多に使わないんだよね……」という人でも、まったく電話をかけられないのはちょっと不安になってしまうはず。「備えあれば憂いなし」なので、ぜひ導入しておきたい。

IP電話はなぜ安い?

 IP電話がなぜ離れた距離でも安いかと言えば、その仕組みに理由がある。

 固定電話をかけたときに受話器でしゃべった音声は、まず近くにあるNTT局内の「交換機」に届けられる。同じ市内なら1つの交換機で相手の番号につながるが、距離が離れれば複数の交換機を経由してつなぐ必要が出てくる。このため距離が離れれば離れるほど通話料金が上がってしまう。

 一方、IP電話はインターネットを通じて、相手と一番近い交換機まで直でアクセスするので、最低限の料金で済む。当然IP電話同士ならインターネットのみなので無料というわけだ。

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