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西田 宗千佳のBeyond the Mobile 第112回

ソニー製タブレットの再始動!

ソニー“3度目の正直”、「Xperia Tablet Z」の完成度を探る

2013年04月01日 11時00分更新

文● 西田 宗千佳

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10型とは思えない薄さ軽さ、「Xperia Z」的たたずまい

 Xperia Tablet Zの最大の特徴は、何よりその「薄さ」「軽さ」だ。

 小型軽量を好む日本人の特質からか、それともそもそも「デカすぎる」と思う人が多かったからか、現在のタブレット市場では7〜8型の製品が主流となっている。Xperia Tablet Zは10.1型のディスプレーを採用しており、ボディの面積そのものは決して小さくない。

 だが、薄さ・軽さは相当なものだ。薄さは最厚部でも約7.2mm。ほとんどの部分では7mmを切る。これは10型クラスでは最薄であるし、7〜8型クラスでも、薄さで定評のあるiPad miniとほぼ同等である。そして、重量は約495gと、500g以下である。10型クラスのタブレットは、大半が550gから600g台だから、100g以上軽いことになる。さすがに7〜8型クラスは300g台が多いので、それよりは100g重いのだが、Xperia Tablet Zは、「一般的な7〜8型クラスと10型クラスの間」だということができる。

本体底面。防水なので端子は露出していない。左端に、カバーで覆われたmicroUSB端子がある

本体天面。こちらに端子類は何もない

本体右面。左端(持った時の下端)にスピーカーが。小さいものではあるが、音質は良好

本体左側。左から、ヘッドホン(カバーで隠れている)・電源・音量ボタン

 数字的な小ささよりも、実際に使った時のインパクトはかなり大きい。Sony Tablet S、Xperia Tablet Sは片側を厚くする「偏重心デザイン」を採用してきたが、Xperia Tablet Zはシンプルな板状。同時期発売のスマートフォン「Xperia Z」とイメージを共通化するためでもある。筆者は偏重心デザインを決して嫌いではなかったが、「素直に薄く」と思う人の方が多かったのは事実だろう。

 あまりに薄いので強度に不安が出そうな印象だが、ソニー側の説明によれば、十分な強度は保たれているという。無理矢理ひねるような動作をすれば危ないかもしれない……とは思うが、日常的な使い方なら問題は出ないだろう。

本体正面。ほぼ完全な板状で、とてもシンプル。中央上にインカメラがある

本体背面。マーキングなどは最小限。写真最下部の中央にはNFC。右端上にカメラがある

 板状というだけでなく、デザイン面ではかなりXperia Zとの共通項が多い。丸い電源ボタンが左側面にあり、デザイン上のアクセントの役割を果たしている。防水・防塵のためにコネクター類はカバーで隠されているが、この部分もデザインアクセントとして、若干額縁的な感覚になっている。といっても、極端に出っ張っているわけではない。

デザイン面ではかなりXperia Zとの共通項が多い。

 コネクターカバーについては、Xperia Zと若干仕上げが違う。カバーを止めているプラスチックの部分が、軽く反対方向に回るようになっていて、カバーを開けっ放しで使う時にもこの部分が傷みにくいよう配慮されている。

 充電については、防水の関係上、本来はクレードル経由で行なうようになっている。だが、カバーで隠れたmicroUSB端子に付属のケーブルを差せば、こちらからももちろん充電が可能だ。コネクターカバーの傷みにくさは、ここで役に立つ。同様に、ヘッドホンを使う場合にも、カバーの傷みにくさはありがたい部分だ。

充電については、クレードル経由でも行なえる

クレードルにXperia Tablet Zをセットした様子

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