ARROWS Aが過去最速の起動速度
INFOBAR A02も追う
カメラの起動速度は、アイコンを押してからシャッターボタン(カメラボタン)の表示までをストップウォッチで3回計測した。
Xperia Z | INFOBAR A02 | ARROWS A | |
---|---|---|---|
カメラ起動速度 |
2秒57~3秒46 (Palette UI) |
1秒58~1秒88 (ロック画面) |
1秒50~1秒66 (ロック画面) |
1秒27~1秒56 (アプリメニュー) |
1秒72~1秒84 (ロック画面/アニメオフ) |
0秒95~1秒05 (ホーム画面) |
|
2秒60~2秒68 (Xperiaホーム/ロック画面) |
1秒30~1秒53 (ホーム画面) |
||
1秒38~1秒49 (Xperiaホーム/アプリメニュー) |
0秒99~1秒14 (ホーム画面/アニメオフ) |
結果、一番早かったのがARROWS A。とくにホーム画面からの起動が最速で0秒95だ。本連載で紹介したすべての端末を合わせても、実測で1秒を切った機種は初めてだ。続くのがINFOBAR A02の0秒99でこれも1秒を切った。この2機種は文句なしに起動が早い。Xperia Zは1秒27と1秒を切れなかったが、過去の機種と比較しても実測値では十分早い。そのため前述のスペック表ではすべて○としている。
詳しく見ていくと、ARROWS Aの場合はロック解除画面からスライドさせてカメラ起動をする場合、最速で1秒50になる。これはスライドのカメラアイコンに触れた時点から計測するので若干時間がかかっているためだ。それでも1秒50は十分早い結果だが、ホーム画面のランチャーにあるカメラアイコンから起動すると0秒95、0秒96とさらに早く、アイコンをタップして一拍置いたらもう撮影可能、というレベル。サクサク撮影したい人にはARROWS Aはよさそうだ。
INFOBAR A02はロック画面やホーム画面にプルプルとしたアニメーションがあるので、このオン・オフ時も比較したため4回チェックした。ロック解除時はアイコンをスライドさせるので、これもアイコンに触れたときから計測。アニメーションをオンにしていても1秒台と十分早く、アニメーションをオフにしてもほとんど変わらない結果で、体感でも差を感じることは無かった。
しかしホーム画面のアイコンからカメラを起動するときは、アニメーションはオフのほうが早く、体感でも差を感じた。とはいえアニメーションが有効でも1秒53まで。INFOBARも過去の機種と比べればかなりカメラ起動が早い機種だ。
Xperia Zはカメラの設定に「クイック起動」があり、初期設定では「起動(静止画のみ)」が有効。そこで「起動&静止画撮影」に変更している。
docomo Palette UIのロック解除画面で、カメラアイコンをタップしてから計測、という方法だと明らかに遅くなる。実測で2秒台になると早いとは感じなくなる。しかしXperia ZにはXperiaホームと呼ばれる独自のホーム画面に変更できる。ロック画面も切り替わり、カメラアイコンをスライドするタイプになる。これが実は面白く、アイコンをスライドするとそのまま自動的にシャッターを切るのだ。しかし撮影ができるタイミングが分からない。そこでシャッターを切る音がしたところまでタイムを計測したため2秒60。実際はさらに早いタイミングでシャッターが切れているはずだ。
同じくXperia Zのアプリメニューからアイコンを起動した場合は、docomo Palette UI、Xperiaホームどちらでも1秒台で起動が可能。これまでの「高速起動」を謳う機種とほぼ同じくらいの実測値だ。
続いて撮影間隔をチェックする。
ARROWS Aは0秒26だが……
Xperia Zが0秒88を記録
撮影間隔のチェックでは、撮影ボタンをタップしたところから計測開始。撮り終わり、次の撮影ボタンが表示されるまでの時間を測る。これも3回計測だ。
Xperia Z | INFOBAR A02 | ARROWS A | |
---|---|---|---|
カメラ撮影間隔 |
1秒01~2秒11 (プレミアム) |
1秒21~1秒62 (連続撮影) |
2秒57~3秒54 |
0秒88~1秒70 (ノーマル) |
0秒26~0秒54 (動画撮影中) |
この結果、最速だったのがARROWS Aの0秒26! これまでの最速がAQUOS PHONE ZETAの0秒39だったが、このときも押すタイミングが絶妙でしか出ない数値だと感じたが、0秒26も運がいい。ただ他の2回も0秒台で極めて早い。しかしこのタイムは「動画撮影時」だ。動画撮影中に同時に静止画撮影ボタンもあり、この場合ピントが合わなくてもシャッターが切れるのだ。そのため撮影した画像はピンボケばかり。というわけで実用性を考えると前述の表では「△」とした。
ARROWS Aは撮影モードがシンプルで、とくに静止画撮影では初期設定のままで撮影するしかなく、その場合は早くて2秒台。これでは高速撮影を○にはできない。
一方好結果が続いたのがXperia Z。こちらは「プレミアムおまかせオート」モードと、「ノーマル」モードをチェックした。プレミアムのほうは自動シーン認識+露出の異なる画像を自動合成するそうなので、若干時間がかかるもののそれでも最速は1秒01。ノーマルモードで撮影すれば0秒88で1秒を切った。マクロ撮影のような至近距離の被写体ではピントを合わせるのが難しくもっと時間がかかるものの、普段は軽快に撮れそうだ。
INFOBAR A02は撮影間隔が短くなる「連続撮影」という設定があるので、これを有効にした。その名の通り、撮影間隔は短く、実測では最速が1秒21。ポンポンと押していける早さだ。Xperia Zよりも体感的には若干早いかなとも思ったが、タイムを見ると同程度だろうか。
ここでは普段使いを考えてXperia Zが再びリードという判断にしておく。
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