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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第297回

OM-Dと望遠レンズで狙う屋根の上の猫

2013年03月29日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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屋根猫撮影には望遠レンズが役立つ

 狭い住宅街だと難しいが、ちょっと遠い位置から見通せる場所があると撮りやすい。望遠レンズの出番である。

屋根の上でぬくぬく猫。背中がぽかぽかしてて動きたくないって感じでした(2012年5月 オリンパス OM-D E-M5)

屋根の上でぬくぬく猫。背中がぽかぽかしてて動きたくないって感じでした(2012年5月 オリンパス OM-D E-M5)

 これはたまたま見つけた屋根でお昼寝猫。このあたりは何度も通っているのだが、屋根の上で見たのはこのとき限り。ラッキーでありました。首輪をつけてるからこのおうちの飼い猫なのだろう。背中に陽差しをあびてぬくぬくしてました。

 気持ちよさそうに寝てる姿もうらやましいけど、屋根の上を縦横無尽に我が物顔で器用にとことこと歩いてる姿もうらやましい。自由に好きなところを歩けていいなあ、的なうらやましさだ。

 子供の頃、屋根の上で遊んでて危ないと怒られた経験を持っている人ならわかるかも。屋根の上って妙に開放感があって気持ちいいんだよねえ。怒られるけど。

屋根の上で「んーん」と伸びをした瞬間。寝てた猫はこうして大きくストレッチをしてから歩き始めるのだ。近くの公園から望遠で狙ってみた(2013年2月 オリンパス OM-D E-M5)

屋根の上で「んーん」と伸びをした瞬間。寝てた猫はこうして大きくストレッチをしてから歩き始めるのだ。近くの公園から望遠で狙ってみた(2013年2月 オリンパス OM-D E-M5)

 そんなわけで、室外機の脇で寝てた猫が、起き上がって伸びをしてさあどこかへ歩き出そうかという瞬間。

 最後は遠くの屋根猫を見つけて望遠で撮った写真。

瓦屋根の上でじーっと遠くを観察してた黒猫。けっこう遠くからそっと撮ってみた。こういうとき、望遠レンズを持ってきておいてよかったなと思う(2013年2月 オリンパス OM-D E-M5)

瓦屋根の上でじーっと遠くを観察してた黒猫。けっこう遠くからそっと撮ってみた。こういうとき、望遠レンズを持ってきておいてよかったなと思う(2013年2月 オリンパス OM-D E-M5)

 瓦屋根の上に乗っかって遠くを見ている黒猫。見張ってるみたいでいい。こういう屋根猫を見たかったのだよ。やっぱ日本なら瓦屋根の上にいてほしいもの。

 だがしかし、もうちょっと近くで見てやろうとこの家の裏の方に回ったら、実は猫がいたのは屋根じゃなくて、2階の窓の手すりでした、というオチ。反対側からは屋根猫に見えたのにー。

実は屋根の上ではなく手すりにいたのでしたという黒猫。逆光の黒猫なので、そのままシルエットにしてみた(2013年2月 オリンパス OM-D E-M5)

実は屋根の上ではなく手すりにいたのでしたという黒猫。逆光の黒猫なので、そのままシルエットにしてみた(2013年2月 オリンパス OM-D E-M5)

 まあそういうこともあります、ってことで、逆光だったので思い切ってシルエットにしてみた。

 シルエットだと耳がちょっと欠けてるのがわかる。このあたりの地域猫ですな。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイ ン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを探す日々。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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