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前田知洋の“タネも仕掛けもあるデザインハック” 第14回

社交性をデザインする マクロな人とミクロな人

2013年04月05日 09時00分更新

文● 前田知洋

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 マジシャンという肩書きでトランプを片手に世界中を歩いていると、一番興味深いのは、いろんな人に出会えること。「友達がニワトリの賭博で逮捕されちゃったんで、すいませんねぇ」という携帯を片手にハンドルを握る某国のタクシーの運転手から、歴代の総理大臣まで、ほんとに様々なタイプの人に会います。

 そんな人たちと接して、気がついたことがあります。他人と接するコミュニケーションスタイルはだいたい3種類に分類できるということ。「海外など広い世界で活躍する マクロタイプ」「村社会で実力を発揮する ミクロタイプ」「その二つを兼ね備えた ハイブリッドタイプ」です。どのタイプが偉いとか優れているという話ではありません。

海外など広い世界で活躍する「マクロタイプ」が理想なのかというと…

 海外の専門誌に寄稿したり、大きなショーなどにゲストで招かれたりすると、「世界で活躍する日本人」なんてインタビューの取材がきたりします。でも、今だから正直に言いますと、「故郷に錦を飾る」みたいな大げさな気持ちはほとんどありません。なんとなく日本、自分の環境に居場所が無いように感じがして「じゃあ、ヨソで…」みたいな、気軽な気分だった気がしています。

 人が「環境に調和するか」「環境から移行するか」のどちらかだとしたら、筆者はきっと、「環境から移行するほう」だったのでしょう。

ホテルの部屋に戻るまでショービジネスは終わらない

 もちろん、自分の演技がウケるかどうかなんて、拍手をもらうまでわからず「勝負は水もの」というのは、その通り。長くやっていると、それなりのノウハウが蓄積するのは確かなのですが、問題は「その場所が自分にとって居心地がいいかどうか」。もしそう感じる人ならば、おそらくマクロタイプです。

村社会で実力を発揮する「ミクロタイプ」も捨てたもんじゃない

 一見すると、マクロタイプのほうが格好よく感じるかもしれませんが、村社会で実力を発揮する「ミクロタイプ」が優れていることもあります。3~5人ほどのユニットを指揮したり、関係者に意図や事情を説明したりの事前のネゴシエーション、感情によるトラブルを解決するのが得意なタイプです。ときには、ロジックを越えた勘を働かせて難題を解決することもあります。

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