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出荷台数は前年比9割増!ー7インチタブレット人気

2013年03月29日 07時00分更新

文● 大木信景(HEW)/アスキークラウド

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 このところビジネスでもタブレットを使う人が増えてきたという実感はあったが、やはりタブレット市場の急伸は相当のものだったようだ。IT専門調査会社IDC Japanが27日発表した国内モバイルデバイス市場規模によると、2012年の国内タブレット市場における出荷台数は462万台で、実に前年比91.3%増を記録している。
 
 昨年から今年にかけてのヒット商品といえば、「Nexus 7」に代表される7インチタブレットが挙げられる。特に昨秋はグーグルの「Nexus 7」をはじめアマゾンから「Kindle Fire HD」が、アップルからは「iPad mini」と、次々とビッグネームが7インチタブレットを市場に投入されてきた。日本のタブレット市場において、7インチがマーケットを牽引しているといっても過言ではないだろう。IDC Japanも同市場が急成長した要因として、上に挙げたようなクリスマス商戦をターゲットとした低価格タブレットが個人ユーザー層に浸透し市場が急拡大していること、LTE(4G方式)搭載のタブレットが増えたこと、そして法人タブレット需要が堅調に推移していることを挙げている。
 
 さらに、同時に発表された2012年の第4四半期におけるタブレット出荷台数では、前年同期比88.3%増となる202万台の出荷となった。年間462万台における202万台という数字を見ても、この時期に人気に火がついたことがうかがえる。
 
 今後の見通しについて同社のシニアマーケットアナリストである木村融人氏は「低価格タブレットの市場拡大により、需要は拡大傾向が続く」「2017年にはタブレット出荷台数は905万台を予測している」としている。Retinaディスプレー搭載が噂される「iPad mini 2」など、今後も7インチタブレットの話題には事欠きそうもないことを考えると、この人気はしばらく続きそうだ。

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国内モバイルデバイス出荷台数予測:2012年~2017年

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