「b-mobile」ブランドで知られ、ドコモネットワークを利用したMVNOによる通信サービスを提供している日本通信は、KDDIとソフトバンクモバイルに対し、相互接続を正式に申し入れしたと発表した。
マルチネットワークキャリアになるメリットとして、同社は冗長化や信頼度の向上とともに、複数キャリアのLTEを使用することによるカバレッジの広いサービスの提供などを挙げている。
携帯電話で一定以上のシェアを持つ事業者は「第二種指定電気通信設備」の保有者となり、他社がその設備を利用する際の契約条件を記した接続約款を届け出て、公表することが義務付けられる。従来はNTTドコモとKDDIがその対象だったが、昨年そのシェアが10%と改正されたことで、ソフトバンクモバイルも対象となり、同社からも接続約款が公開されている。
日本通信は、いち早くNTTドコモとのレイヤー2接続を実現し、現在は多数の会社からリリースされているモバイル通信サービスの状況をリードしてきたと言える。KDDIやソフトバンクモバイルとの相互接続がどのような形で実現するかは不明だが、まったく新しいサービスが生まれる可能性に期待が持てる。