ISO 400までの低感度に強いにはソニーと富士フイルム
まずは低感度時の画質をチェック。最低感度設定はISO 100やISO 160、ISO 200など機種によって異なるが、感度拡張機能を使って低感度側を広げている場合を除き、一番高画質が得られる設定だろうと思われる。
ソニー「NEX-7」の撮影サンプル
ソニー「NEX-5R」の撮影サンプル
パナソニック「GH3」の撮影サンプル
パナソニック「GF5」の撮影サンプル
オリンパス「E-M5」の撮影サンプル
ニコン「Nikon 1 V2」の撮影サンプル
富士フイルム「X-Pro1」の撮影サンプル
キヤノン「EOS M」の撮影サンプル
ペンタックス「PENTAX Q10」の撮影サンプル
中でも解像感が高く、高精細だと感じたのはソニーのNEX-7と富士フイルムのX-Pro1。今回の中ではセンサーサイズが一番大きいため、かなり有利ではあるが、暗部のノイズ処理とディテールの再現性はかなり高い。
同じAPS-Cサイズセンサー採用のキヤノン EOS-Mは、ノイズ処理が強めな傾向にあって一見するときれいな絵だが、ディテールの再現性がほかのAPS-C採用2機種に比べると若干低い。
階調幅はあまり差がないように見えるが、Nikon 1 V2はハイライトが白飛びしやすい傾向にある。かなり健闘しているのがPENTAX Q10で、ノイズは発生しているがディテールの再現性は高い。また階調幅も広く、ノイズさえ気にならなければセンサーサイズの大きなライバル機にも引けを取らない。
マイクロフォーサーズ規格を採用しているオリンパスのE-M5とE-PL5、パナソニックのGH3は有効画素数約1605万画素、総画素数約1720万画素とスペックは同じ。もしや同じセンサーか? と思われたのだが、階調幅はほぼ同じでもノイズ処理やディテールの再現性に差が出ている。
仮に同じセンサーを使用しているとしても、画像処理エンジンや設定が異なるため、その違いが結果に現われているようだ。
ちなみに、E-M5のほうがシャープネスが強い分、高解像に見える。GH3も解像感そのものは悪くないが、比較するとシャープネスが低く、多少眠い感じになってしまっている。ただし描写は繊細で、このあたりは好みの問題だろう。
シャープネスが高くなっている画像からシャープネスを低くすることができないが、低い画像にシャープネスをかけて高くすることは可能だ。一手間かけて調整するかしないかの問題だ。

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