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富士見iPhoneクラブ 第120回

好きだから言わざるをえないっ! iBookstoreってどうよ

2013年03月23日 12時00分更新

文● iPhoneクラブ製作委員会

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凝ったギミックなどがiBookstore本の醍醐味

カリー じゃあ、俺がiBookstoreのポイントを挙げていきましょうか。

ニッシー 大々的な発表をしなかったアップルの代わりに教えてくれると。

カリー ASCII.jp在籍時には「飯田橋のジョブズ」って呼ばれてましたからね。

ニッシー いや、初耳だよ? そもそもカリーさんって、飯田橋に引っ越してくる前に辞めてるじゃん。

カリー (スルーして)まずはクラウドに同期してくれるのが大きいですよね。たとえばiPadで見ているときに、特定のページにしおりをはさんでおくと、他の端末で見たときにそこから読み始められるわけ。あとは電子書籍らしいギミックのものもあって、例えばこの村上龍さんの電子書籍『心はあなたのもとに』は、文中にあるメールのアイコンを押すと、ケータイでメールを見ているような横書きの画面が表示される(関連記事)。

村上龍さんの「心はあなたのもとに」の最初のページ。ケータイの画面がいくつも現れては消え、最後にタイトルが現れる演出だ

文中に出てくるメールアイコンを押すと……

ケータイの画面が開いて文字が少しずつ表示される

児童書は凝ったギミックが多い。「トイストーリー3 ずっとおともだち」では朗読機能を用意

「ぴよちゃんのおはなしずかん おてがみきたよ」では、イラストをタッチすると、動物が鳴いたり、その名前を日本語と英語で読み上げてくれたりする

マンガでは、ノド(ページとページの間)の部分がくっついているため見開きを使った表現がダイナミックになる

じまP おお、いかにも電子書籍っぽい。

ニッシー アプリっぽいギミックを実現しているのはおもしろいけど、クラウド経由での端末間の同期は今では当たり前というか……。Kindleでも当然できるし。

カリー クラウドの話でいうと、ひとつの端末で電子書籍を買うと、同じiTunes Storeのアカウントを登録しているほかの端末でも自動でダウンロードしてくれるのがポイントかな。

 あとはフォントを変えたり、キーワードで該当ページを検索したりできますよ。ページの表示方法は、本のようにページをめくる「ブック」、ブックから本のような枠を取り払った「フルスクリーン」、ページを区切らないで巻き物みたいに表示する「スクロール」から選べる。さらに、このバージョンから右開きができるようになったんです。日本語書籍を扱うんですから、当然と言えば当然ですが。

右上の「A」アイコンから、フォントなどの設定を変えられる

「テーマ」でページ送りや表示方法を変えられる。左からブック、フルスクリーン、スクロールの

じまP 蛍光ペンを引くように特定のところをハイライト表示したり、テキストメモを残せたりと、押さえてほしいところは押さえてある感じですね。

カリー ストア自体でいうと、アップルがコンテンツをセレクトした特集コーナーがあるよ。

「スタッフのおすすめ」や特集コーナーなど、ストアの構成はiTunes Storeとほとんど同じ

ニッシー その辺もやっぱりKindleはもちろん、他の電子書籍サービスでもできそうだけど。

カリー なんか今日はやけに食いつくねー。じまPさんは、実際に触ってみてどう思った?

「普通ですね」

じまP うーん。普通なんですよね……。感想を聞かれると困るというか。他の電子書籍端末やサービスでできることが、これでもできるんだけど……。

ニッシー うーん、厳しい部分もいくつかあるかなあ。

カリー 俺はざっくり触ってみて、普通にいいと思ったんだけどなぁ……。じゃあ、ニッシーさんのダメ出しを聞いてみましょうか。

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