普及台数が2012年度に4000万台を突破すると言われるスマホ。単純計算で3人に1人がスマホを所有する時代に突入したいま、インターネット広告市場でもスマホの存在感が大きくなりつつあるようだ。
サイバーエージェントの連結子会社CyberZは、シード・プランニングと共同でスマホ広告市場動向調査を実施した。これよると、2012年(1~12月)の推定市場規模は856億円で、対前年比343.8%の急成長を遂げると見られている。
最もシェアが高いのはリスティング広告となり、規模は534億円で構成比は62.4%。次いでディスプレイ広告が210億円で構成比24.5%、そして成果報酬型広告が112億円で構成比13.1%となっている。
スマホの普及とともに、スマホを経由するインターネット広告サービスも徐々に広がりを見せ、2011年度にスマホの普及台数が3000万台を超えるようになるとスマホ広告市場も拡大。今回の発表で2012年は推計856億円の市場規模が見込まれるが、電通調べで2012年のインターネット広告費(広告媒体費+広告製作費)は推定8680億円で、スマホ広告がインターネット広告全体の1割に達する計算となる。
CyberZはスマホ広告市場の将来として、2013年に1000億円を超え、2016年には2000億円規模、さらに2017年には2200億円規模に及ぶと予測している。スマホがインターネット広告市場をけん引する日はそれほど遠くはなさそうだ。