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スマホ、タブレットの電子部品が好調ーICT経済のマイナス幅が縮小

2013年03月15日 16時00分更新

文● 花田祐輔〈HEW〉アスキークラウド

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 飛躍的な成長を遂げるスマートフォン市場。端末の普及増にともない、関連部品の需要も拡大している。昨年10月から11月にかけてスマートフォンやタブレット端末向け部品を中心とする電子部品が好調で、これによって2012年10-12月期のICT経済はマイナス幅が縮小したことがわかった。

 情報通信総合研究所の報告によれば、2012年10-12月期のICT経済概況は、前年同期比マイナス1.8%と8期連続のマイナスとなったが、マイナス幅は2.2%縮小。内訳としては、固定・移動電気通信業の落ち込みなどによりサービス部門は7四半期ぶりでマイナスに転じたが、財部門では10月、11月とスマホやタブレット端末向け部品を中心に好調で11年1-3月期以来のプラス寄与。このため、全体ではマイナス幅は2.2%の縮小。また、この結果、ICT在庫の増加幅も縮小した。

 2011年1-3月期から丸2年にわたりマイナスで推移してきたICT経済全体のプラス転換がいつになるのかが注目されるところだが、同研究所は、2013年1-3月期ではモバイル関連の堅実な需要に加え、1月のICT輸出が若干ながら改善したほか、10-12月にマイナスに転じたICTサービス部門でも法人向け情報サービスは寄与度を下げたが増加を維持するなど、好材料もあると報告している。

sougou

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