タッチパネルを取るか、チルト液晶を取るか
EOS Kiss X7の背面液晶モニターは固定式だがタッチパネルとなっており、タッチ操作でシャッターも切れる。逆にαはタッチパネルではないが、チルト式液晶となっており、上下のアングルから撮影が可能だ。
液晶パネルはEOS Kiss X7、α57ともに3型だが、解像度は前者が約104万画素、後者が約92万画素となっている。ちなみにα58は2.7型(46万画素)とスペックダウンするようだ。
感度設定は、EOS Kiss X7がISO 100~12800、α57がISO 100~16000までとなる。ただし、EOS Kiss X7は拡張設定をオンにすることで、α57は「マルチショットNR」(1回のシャッターで6枚を高速連写して画像を合成)を利用することで、どちらもISO 25600までの設定が可能だ。
特殊効果などの遊び要素はαが強い
EOS Kiss X7は撮影モードに「スペシャルシーン」モードが追加されている。「キッズ」や「料理」、「キャンドルライト」など6種類が選べほか、特殊効果(クリエイティブフィルター)は7種類、仕上げ(ピクチャースタイル)は6つのプリセット(オート、ユーザー設定を除く)を用意している
。一方のα57は「ポートレイト」「夕景」「スポーツ」など8種類のシーンモードを搭載し、特殊効果(ピクチャーエフェクト)は15種類、仕上げ(クリエイティブスタイル)は6つのプリセットから選択できる。
シーンモードと特殊効果についてはαのほうが豊富にそろっており、さらに動画撮影時においてもαは11種類のピクチャーエフェクトを適用できる。一方のEOS Kiss X7は「ジオラマ風」のフィルターしか適用できないため、アート色の強い静止画や動画を簡単に撮る用途ではやや不利かもしれない。
正直、EOS Kiss X7とα57(α58)のサイズ・重量の差はあまり大きくない。むしろ、高速な連写機能やチルト液晶、多彩なエフェクト機能がどうしても必要ならαとなるが、ファインダー撮影やタッチ液晶の操作性を優先したいならEOS Kiss X7を選ぶと幸せになれそうだ。