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電アスレース部大興奮!

70年代のロータスF1マシンを超忠実に再現したミニカー

2013年05月21日 22時00分更新

文● 末岡大祐/電アスレース部

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ホテルの御曹司が改造したマシン

スエオカ で、次のマシンはこれなんですけど(ロータス79 レバックモデルを見せる)

YK3 うお、ヘクター・レバックが乗ってたモデルかあ。これはまだ独自改造する前のモデルだね。 

スエオカ あの、ヘクター・レバックさんって?

YK3 僕は世代じゃないから詳しくは知らないんだけど、有名ホテルチェーンの御曹司でさ。ヘクトール・レバークとも読めるんだけど。いわゆるお金持ちドライバーなんだけど、1978年には自分でチームを持ってロータス78を買い取ってF1に出場したっていう、ある意味最強のプライベーターだよね。この人ものちにインディ500に乗るんだけど。

スエオカ 世代じゃないといいつつ、詳しいですね。しかし、ヘクター選手のスケールが大きすぎて想像の斜め上です。

YK3 1978年は一度6位になった以外はまったくパッとしなくてさ。予選落ちとかもしてて。翌年にF1マシン史上最高傑作と呼ばれるロータス79を買い取って、懲りずに参戦したんだよ。このミニカーはその中でも1979年の第8戦、フランスGPに出場していたときにモデルを完全再現したものだね。

スエオカ 資料によると、ヘクターさんはフランスGPでは12位でポイント圏外だったようですが……。

YK3 細かいことは気にしない! ちなみに、さっきのマリオ・アンドレッティが乗ってたモデルと似てるようで全然違うんだけど気がついた?

スエオカ え? 違うんですか?

YK3 ホントに最近のしか知らないんだなあ。ほら! まずボディーカラーが違うし、スポンサー名も全然違うじゃないか!

スエオカ ああ! 先ほどのロータス79はブラックだったけど、これはブラウン(茶色)ですね! あとオリンパスもJPSもない。そのかわり、マルボロがスポンサードしてますね。ロゴ小さいけど。

YK3 まあそこはホラ、ホテルチェーンの息子なわけだし、いろいろとシガラミもあったんじゃないかな。しかし、レバックの乗ったマシンは資料が少ないらしいんだけど、よくぞここまで作り込んだよねえ。ヘルメットバイザーのスポンサーの文字とか、シートベルトで隠されてるレーシングスーツのロゴまで再現してるし。先ほどのロータス79ベルギー仕様は、ドライバーズシートの左右にあるエアダクトが、片方だけ1つなんだけど、このモデルは両方とも2つあるね。

スエオカ 細かすぎ!(笑) こういう、普通じゃ気がつかない部分もちゃんと作り込んであるのは、マニアも好感度アップじゃないでしょうか。

YK3 ちなみに、レバックは1979年のシーズン後半でロータス79を大改造して、「レバーク・HR100」という自分の名前を冠したマシンで走ったんだよ。

スエオカ 行くところまで行き着いてしまったんですね……。

79年モデルでもっともレア
1979 LOTUS79 French GP Hector Rebaque No.31

 PLANEX COLLECTION LOTUS F1 SERIESのラインナップのひとつがこの「LOTUS79」。メキシコホテル王の御曹司でF1ドライバーのヘクトール・レバックがドライブしたマシンだ。その1979年のフランスGP仕様というマニアックさである。このモデルは資料の少ないLOTUS79を、世界で初めてミニカー化。黒ベースだったロータスのJPS(John Player Special)カラーとは違って、ブラウンベースの渋いカラーリングを忠実に再現している。

 1977年にデビューしたレバックは1978年からは自身でマシンを購入し、プライベーターとして参戦し続け、6位入賞したこともあった。だが、このマシンのベースとなっている1979年のフランスGPでは12位という成績だった。その後、元F1ドライバーのロジャー・ペンスキーの協力を経て、「レバック HR100」というマシンを自作して参戦もした。

 スケールは1/43でレジン製、価格は6800円。世界限定500個。

販売ページ:1/43 Lotus79 #31 Rebaque French GP


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