日本マイクロソフトは、2013年3月15日から、マイクロソフトブランドのタブレットPC「Surface RT」を発売する。
3月1日に行われた会見の席上で、樋口泰行社長は、「後出しじゃんけんと言われるが、そのメリットは最大限に生かしたい」と発言。自虐的に語ってみせた。
さらに土日をまたいで、3月4日には、富士ソフトがWindows 8版「moreNOTE(モアノート)」の発売にあわせて開催したmoreNOTE活用セミナーで、「Windows 8とクラウドが変える企業ITと新しい働き方」をテーマに基調講演に樋口社長が登場。改めて、冒頭のようにコメントした。
Surface RTは、ARM版のWindows 8を搭載したタブレットPC。CPUには、NVIDIA Tegra 3モバイルプロセッサークアッドコアを搭載しており、既存のx86アプリが動作しないなど、インテルCPUを搭載したWindows 8搭載PCとは一線を画す製品。だが、長時間駆動などタブレットに求められる特徴を持ち、ウェブブラウズやSNS利用などのカジュアルユースの利用者には最適だ。4万9800円という価格(32GB版)ながら、Word、Excel、PowerPoint、OneNoteを標準搭載している点も魅力だ。
樋口社長は、「Windows以外のタブレットを購入したユーザーの半数が、タブレットは、これぐらいのことしかできないのかという不満を持っている」と前置きし、「Surfaceは、エンタープライズクラスのセキュリティー環境を実現でき、Officeも利用できるというユーザーメリットがある。タブレットとしても使え、これまでのPCのようにも使える。比較にならないほど高いバリューがある」と、アップルおよびAndroid陣営を牽制する。
また、日本マイクロソフトのエバンジェリストである西脇資哲氏は、「iPadでは、メールが到着したのかどうかも、メールアプリを立ち上げないと確認できない。また、新たな情報もそのアプリを立ち上げて確認するという使い方。しかし、Surface RTおよびWindows 8では、モダンUIの環境において、常に最新の情報が更新され、画面に表示される。これは使い慣れると戻れない」と、Windows 8ならではの優位性を語る。
こうしたところに、「後出しじゃんけん」の強みがあるとする。
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