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今こそ見直したいバックアップとDR 第3回

Symantec System Recovery 2013で実践する“すべらないバックアップ”

肝心な時に戻せない!バックアップはなぜ失敗するのか?

2013年03月26日 11時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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運用の省力化とDRを実現するこんな機能

 このようにSymantec System Recovery 2013では、バックアップやリカバリの失敗を防ぐ工夫が盛り込まれている。これに加え、日々の運用やテストの計画をきちんと練り、確実に実行していくことが重要になる。日々の作業はどのように実施するか? メディアの管理はどのように行なうか? データ消失した場合はどのようにリカバリするか? こうした計画をきちんと練らなかったため、肝心なときにきちんとデータが戻せなかったという例は後を絶たない。

 その点、Symantec System Recovery 2013は、新たに「Symantec System Recovery Monitor」を搭載しており、リモートから複数台のマシンのバックアップ状態を監視できる。最後に実行されたバックアップの時刻や失敗/成功のステータス、次回の実行予定などを最大100台まで表示することが可能だ。こうしたバックアップソフトの機能をうまく活かす形で、SIerなどと協力し、運用計画をきちんと作成することがバックアップの失敗を防ぐ最短ルートだ。

集中管理ツール「Symantec System Recovery Monitor」

 Symantec System Recovery 2013は、単なるバックアップだけではなく、DRにも有効だ。シンプルな手段としては、バックアップデータを保存した光学メディアやリムーバブルメディアを別のサイトに運搬し、保管するという手段がとれる。BCPの観点では、40km以上の離れた拠点の保管が望ましいとされている。運搬や保管を請け負う業者を活用し、自然災害による業務の中断を最低限に抑える体制を構築できる。

 また、通常の保存先に加え、二次保管場所にリカバリポイントをコピーする「オフサイトコピー」という機能も便利だ。1つのバックアップタスクに対し、ローカルストレージ、リモートのNAS、FTPサーバーなどのオフサイトコピー先を2カ所指定できる。Symantec System Recovery 2013では、リカバリポイントを作成し、オフサイトコピー先が利用可能かを検証した後、コピーを開始する。遠隔サイトやホスティングにオフサイトコピーすれば、DRサイトとして活用することも可能だ。

二次保管場所にリカバリポイントをコピーする「オフサイトコピー」

とるだけのバックアップから卒業しよう

 このようにSymantec System Recovery 2013はスモールビジネスの企業が確実にバックアップするための仕組みを確実に盛り込み、進化を続けている。

 正直、バックアップをとるだけであれば、フリーソフトやOS標準のツールを使えばよいだろう。最近のツールであれば、基本機能や使い勝手も向上している。しかし、バックアップの最大の目的は、いざというときに確実にデータをリカバリすることだ。そして、これを実現するため、スモールビジネスのユーザーでもきちんと設定や管理を行なえることが重要になる。その点、Symantec System Recovery 2013は商用バックアップソフトとして、コストをかける十分な価値があると断言できる。

 一方で、商用のバックアップソフトはコストがかかるという課題もある。その点、Symantec System Recovery 13は前バージョンから45%という大胆な値下げを行なった。この結果、1年の保守付きでBasic Editionが5万3400円(税抜)という実に低廉な価格が実現されており、スモールスタートしやすくなった。まずは60日間の無償試用版を使って“すべらないバックアップ”を体験してもらいたい。

(提供:シマンテック)

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