このページの本文へ

今こそ見直したいバックアップとDR 第3回

Symantec System Recovery 2013で実践する“すべらないバックアップ”

肝心な時に戻せない!バックアップはなぜ失敗するのか?

2013年03月26日 11時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Symantec System Recovery 2013がすべらない理由

 数あるイメージバックアップソフトの中で、なぜSymantec System Recovery 2013だけが“すべらないバックアップ”を実現できるのか? 

 前述のアンケートをひもといてみると、バックアップ失敗の原因としては「ストレージ容量不足(35.7%)」、「バックアップに時間がかかることによる失敗(33.1%)」「設定ミス(29.3%)」が多い。これに対して、Symantec System Recovery 2013は、失敗しないためにバックアップソフトでできることに注力している。

過去にバックアップで失敗したことがあるケースはどのようなものが原因でしたか?

 まず「ストレージの容量不足」という問題は、基本的には保存先となるストレージのサイジングに原因がある。とはいえ、バックアップソフト側で事前にチェックしたり、あるいはデータ自体を削減してくれる仕組みがあれば、運用を省力化できる。Symantec System Recovery 2013では、バックアップのバージョン数に上限を設定できるほか、保存場所のディスク使用状況を監視し、空き容量が少なくなったら警告を出すよう設定することが可能だ。

 次の「バックアップに時間がかかることによる失敗」という点に関しては、やはり処理性能が重要になる。処理性能というと、とかくストレージやサーバーのハードウェアのみに注目してしまうが、実際はバックアップソフトの性能も重要になる。Symantec System Recovery 2013では、高速でのバックアップ処理に加え、3段階の圧縮機能が用意されているほか、データが含まれるセクタだけ転送する「Smart Sectorテクノロジー」を搭載。更新した差分のみを転送する増分バックアップと併用することで、バックアップ時間を大幅に短縮できる。

バックアップに時間をかけないさまざまなテクノロジー

 そして、3番目の失敗原因である「設定ミス」に関していえば、やはり誰もが迷わない操作性が必須条件になる。これに関しては前述したとおり、一度設定すれば、もはやお任せの簡単設定、そしてウィザードをベースにした容易なリカバリという2点がアピールポイントになる。成功や失敗などのステータスもわかりやすく表示されるので、安心できる。

 このようにSymantec System Recovery 2013で失敗しない理由は、“すべってしまう”原因をことごとくつぶしているからにほかならない。

バックアップに失敗する原因とその対策

Symantec System Recovery 2013ならリカバリもすべらない

 Symantec System Recovery 2013は製品名の通り、リカバリでも“すべらない”。リカバリの失敗原因としては「データ破損(39.5%)」「設定ミス(29.4%)」などが挙げられる。

過去にリカバリで失敗したことがあるケースはどのようなものが原因でしたか?

 リカバリを失敗しないためには、そもそもバックアップがきちんと取得できているのか、設定が容易に行なわれているかが重要だ。その点、Symantec System Recovery 2013であれば、リカバリポイントを確実に生成し、非専任管理者でも間違わないように設定できるウィザードを用意しているため、安心できる。しかもイメージバックアップでありながら、ファイルやフォルダを戻すことも可能。Windowsのエクスプローラーからリカバリポイントを選択し、戻したいファイルを復旧すればよい。

 このほか、設定ミスという点では「慣れないテープドライブを使ったため、リカバリに時間がかかってしまった」という原因もある。これに対して、Symantec System Recovery 2013では、実にさまざまなバックアップメディアが選べる。ローカルのHDDに保存してもよいし、USB接続のHDD、ブルーレイ、DVD-R(RW)、DVD+RW、CD-R(RW)などの光学メディア、RDXのようなリムーバブルメディア、ファイルサーバーに最適なNASなど。可搬性や容量、性能などの条件にあわせ、幅広くバックアップメディアが選べるというわけだ。扱うのに慣れているメディアであれば、いざというときも安心してリカバリできる。

 また、「ハードウェアの構成が異なり、うまく復旧できなかった(26.5%)」という回答が多いことも注目すべき点だ。これに関しては障害を起こしたコンピューターと異なるハードウェアを用意できなくても、自動的に正しいドライバを設定し、安全にリカバリできる「Restore Anywhere」という機能が用意されている。

USBデバイスからもリカバリ可能。異なるハードウェアや仮想マシンにもリカバリできる

 起動ディスクは製品の一部として提供されているほか、あらかじめドライバを組み込んでカスタマイズすることも可能だ。本番機が来るまで、とりあえず代替のハードウェアを運用するといった場合に重宝するSymantec System Recovery 2013ならではの機能だ。

 さらにSymantec System Recovery 2013では、物理サーバーのリカバリポイントを仮想ディスクファイルに変換することで、仮想マシン上にリカバリする画期的な機能を持つ。ウィザードで変換の設定を行なうことで、VMware ESX ServerやMicrosoft Hyper-V、Citrix Xen Serverなどの仮想ディスクファイルを生成し、仮想マシン上でそのまま利用できる。物理と仮想マシンと意識せずにバックアップできるのは、Symantec System Recovery 2013の大きな特徴だが、リカバリの部分でもそのメリットがいかんなく発揮されている。

 このようにリカバリにおいても、Symantec System Recovery 2013ではまさに万全。いざというときに確実にデータを戻してくれるこの安心感はなにものにも代え難い。

リカバリを失敗させないシマンテックならではの機能

(次ページ、運用の省力化とDRを実現するこんな機能)


 

カテゴリートップへ

この連載の記事