KDDIは、スマートフォンに搭載される近距離無線通信規格「NFC」を活用したクレジット決済や店舗情報取得などのサービスの普及拡大を目指し、国内外の様々な分野の企業15社と連携することを発表。新市場開拓に乗り出す。
連携する企業は、クレジットの分野ではMasterCard Worldwideおよびビザ・ワールドワイド(Visa)の2社。MasterCardが提供する「PayPass」や、Visaの提供する「Visa payWave(Visaペイウェーブ)」といったNFCを活用した非接触決済サービスを利用し、NFC対応スマートフォンをタッチするだけで支払いができる決済サービスを展開する。両社とも世界中に広がる加盟店で同サービスを提供する予定。
情報配信/O2Oの分野では、日本郵政やサイバーエージェントなど9社と連携。店舗のPOPやポスター等にNFCタグを設置し、NFC対応スマートフォンをかざすだけで関連情報やクーポンなどを取得できるというサービスを展開をする。日本郵政との連携では、NFCタグを設置した郵便ポストを利用し、周辺情報を配信。郵便ポストを使った情報配信は日本で初めての試みで、その実証実験を21日より東京丸の内エリアで実施する。
そのほか、機器連携の分野ではソニーとパナソニック、交通系の分野では日本航空(JAL)、NFCタグ分野ではSMARTRAC TECHNOLOGY PTE、認証の分野では東北インフォメーション・システムズの各企業と連携。また、海外連携の分野ではSK planetとの連携により日韓両国で利用可能なクーポンサービスの提供も検討するなど、サービスの裾野を国外にも広げていく考えだ。