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油圧式変形機構が魅力!「VAIO Duo 11」ロードテスト 第9回

標準仕様モデルと何が違う?

最強構成の「VAIO Duo 11」オーナーメイドモデルの実力は?

2013年03月11日 11時00分更新

文● 高橋量

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オーナーメイドモデルと標準仕様モデルのパーツ性能は?

 まずは、今回試用したオーナーメイドモデルと標準仕様モデルのスペックの違いを紹介しよう。直販サイト「ソニーストア」では、試用したモデルとまったく同じ構成のVAIO Duo 11を購入できる。試用機はCPUに最上位CPUのCore i7-3687U(2.1GHz)を採用し、メモリとストレージについても最大容量を搭載している。いわばVAIO Duo 11の最強構成とでもいうべき状態だ。

試用機と標準仕様モデルのスペックの違い
製品 試用機 標準仕様モデル
CPU Core i7-3687U(2.1GHz) Core i5-3337U(1.8GHz)
メモリー 8GB 4GB
ストレージ 512GB SSD 128GB SSD
グラフィックス Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵)
OS Windows 8 Pro(64bit) Windows 8(64bit)

ソニーストアの「VAIOオーナーメイドモデル価格シミュレーション」を使えば、パーツ構成によって値段がいくらになるのかをシミュレーターで確認できる

 Core i7-3687UとCore i5-3337Uには単に動作周波数の違いだけでなく、機能面でも性能に違いがある。下の表をご覧いただくとわかるように、キャッシュ容量やグラフィックスの周波数なども異なるのだ。CPUの処理能力に加えて、GPUの処理能力についても性能の向上を期待できる。やはりCPUは上位版を選ぶほうが有利だ。細かく見ればCore i7-3687UはvProテクノロジーやトラステッド・エグゼキューション・テクノロジーといったビジネス向けの機能も搭載されているが、個人用に使うのであれば気にしなくてもよいだろう。

Core i7-3687UとCore i5-3337Uのおもな違い
製品 Core i7-3687U Core i5-3337U
動作周波数 2.1GHz 1.8GHz
最大周波数 3.3GHz 2.7GHz
コア数 2
スレッド数 4
キャッシュ 4MB 3MB
TDP 17W
内蔵GPU Intel HD Graphics 4000
グラフィックス定格周波数 650MHz 350MHz
グラフィックス最大動的周波数 1.2GHz 1.1GHz

試用機(オーナーメイドモデル)の「CPU-Z」表示結果

標準仕様モデルの「CPU-Z」表示結果

試用機(オーナーメイドモデル)の「CPU-Z」表示結果

標準仕様モデルの「GPU-Z」表示結果

 つぎは、ストレージの性能について。試用機のストレージは512GB SSDだが、「CrystalDiskInfo」で調べてみたところ、SAMSUNGの「MZMTD512HAGL」が搭載されていた。標準仕様モデルでは東芝の「THNSNS128GMCP」が採用されていたため、同じメーカー製のSSDを利用しているわけではないようだ。もっとも、同じ容量でもタイミングやSSD供給状態によってはメーカーが変わる可能性もある。

試用機(オーナーメイドモデル)に搭載されている512GB SSDの詳細情報

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標準仕様モデルに搭載されている128GB SSDの詳細情報

試用機(オーナーメイドモデル)の512GB SSDの利用状況。空き容量は400GB以上残っているので問題なく利用できる

標準仕様モデルの128GB SSDでは、空き容量の残りが71GB程度。ファイルをクラウドに保存するなどの工夫を心がけながら利用したい

 「CrystalDiskMark」を使ったアクセス速度のベンチマークでは、オーナーメイドモデルのほうがやや高速という結果となった。ただし、アプリの起動やファイルの移動でそれぞれの違いが気になったかと問われれば、正直なところあまり変わらないように思える。確かにオーナーメイドモデルのほうが高速だが、標準仕様モデルも十分高速だ。

試用機(オーナーメイドモデル)の「CrystalDiskMark」結果

標準仕様モデルの「CrystalDiskMark」結果

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