「G'zOne」などタフなスマホのスタミナと小技を調べた

2013年03月06日 16時00分更新

文● 小林誠、ASCII.jp編集部

派手ではないが小技が
設定に豊富なMEDIAS U

　NECらしい機能として「ついっぷるテレビ」がある。ワンセグ視聴時にTwitterアプリ「ついっぷる」と連携、ツイートを同時表示できる。ちょうどチェックしたときにWBCが放映されていて、ツイートが勢いよく更新され面白かった。「HOT！チャンネル」では、各局の番組がどれだけツイートされているかわかる。なおこの「ついっぷるテレビ」は同じNECカシオが開発したG'zOneにも用意されている。

HOT！チャンネルはテレビ局ごとのツイートの伸びがわかる

　使い始めるとすぐに気付くが、ステータスバーに表示されている「受信リマインダー」は、着信などがあったときに再通知してくれる機能。筆者もよく覚えがあるが、歩いているときは着信に気付かない、そんなときでも再通知で気付けるというのが便利だ。

　独自のアプリは目立つものは見当たらないが、本体の「設定」を確認するとG'zOneと同じく「ecoモード」がある。また音/バイブレーション設定で「再生効果」を見ると、サラウンドでバーチャル5.1chサラウンドなどを用意。スピーカー補正とイヤホン補正でより音を聞きやすく調整できる。

ecoモードやサラウンド機能も搭載

　さらに「Wi-Fiの自動ON/OFF」設定があり、接続しているアクセスポイントを有効にしておけば、離れるとWi-Fi機能を自動的にオフ、スポットに近付くと自動的に接続する。「セキュリティ」の「指定番号通知設定」は、事前に指定した相手からの着信を表示しない、着信音を鳴らさない、履歴を残さない、といったことが可能になる。

無線LANの自動オンオフ機能を搭載。また、特定の番号からの着信を無視する機能も

　微妙な恋愛をしている人や秘密の情報提供者がいるなど、何だかドラマチックな人に向いていそうだが、仕事中に家族やプライベートな相手からの着信は表示させないという使い方にも有効だろう。

G'zGEARにやっぱり注目
MEDIASと共通部分も多い「G'zOne TYPE-L」

　G'zOneの独自機能といえば、真っ先に思い浮かぶのが「G'zGEAR」だ。気圧、温度、ジャイロ、加速度、方位の5種類のセンサーを搭載し、それらを活かした機能が用意されている。簡単に説明していくとG'zGEARには以下の7本の機能がある。

　「EARTH COMPASS」はレイヤーを切り替えることで、各方角にある有名な山や街などのスポットを表示。海外のスポットにも対応している。現在地からスポットまでの距離、スポットの大まかな情報、さらにWikipediaとも連携している。また自分で新たにスポットを追加することも可能だ。

G'zOneでおなじみのツール「G'sGEAR」。右画面はスポット情報をチェックできる「EARTH COMPASS」

　「THERMO-METER」は現在地の気温や、他の都市の気温がわかる。モード切替で世界中の都市と比較し、現在地に近い気温の都市を知ることができる。

　「TIDES」は潮汐表。指定した場所の潮の満ち引きが分かる。1日の潮の動きと、現在の潮位を見られる。

　「SUN/MOON」は日の出/日の入の時間が分かる。モード切替で月の出入りになる。

　「STAR GAZER」は横画面になり、端末の向きに合わせて星座を表示。サーチ機能で目的の星座まで導いてくれる。また星座をタップすると星座の名前、由来や星座にまつわる伝説がわかる。

　「WALKING COUNTER」は歩数計。世界のトレイルスポットと同じ距離を歩くモードと、通常の歩数計のように歩数や消費カロリーを測定するモードがある。

　「BARO-METER」は気圧計。気圧から天気の傾向も予想できる。

登山などで役立つ、温度計や気圧計も

　さらにこれら7本の機能にはウィジェットも用意され、ホーム画面に貼ることができる。また、ロック画面やホーム画面のコンパスは常に起動し、本体の動きに合わせて方角を示している。「G-SHOCK連携」もカシオ系のスマホではおなじみだが、対応したG-SHOCKで着信／メール受信を表示するほか、G'zOneとの連携機能では気圧変化もG-SHOCKに転送できる。

ロック画面やホーム画面でコンパスを表示する

　あとは前回（関連記事）も紹介しているが「G'z WORLD」では写真の公開だけでなく、自分でお気に入りのスポットを登録したり、現在地情報を記録し走行ルートを記録できる。MEDIAS Uと共通している機能としてはセキュリティーの「指定番号通知設定」「サラウンド」調整、「イヤホン補正」がある。ただしスピーカー補正は無い。