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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第32回

「G'zOne」などタフなスマホのスタミナと小技を調べた

2013年03月06日 16時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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公式スペックを超える
実測のワンセグ連続視聴時間

 まずはワンセグをテストしてみる。いつものようにワンセグが受信できない部屋に、ロジテックのホームアンテナ「LDT-ANT1BK」を設置して、半径約1.5mのワンセグエリアをつくり、スマートフォンを少しずつ遠ざけながら受信感度を見る。なお、RAZR Mはワンセグ機能に非対応である。

室内にワンセグのエリアを作るロジテック「LDT-ANT1BK」

 さらにそのままワンセグの視聴時間をチェック。音量は中くらい、画面の明るさ設定は初期設定のままで、何時間視聴し続けることができるのかを比較する。視聴するのはNHK総合で横画面表示だ。

 その結果が以下の通りだ。

  MEDIAS U G'zOne TYPE-L RAZR M
アンテナ形状 ホイップ式 ホイップ式
視聴感度 3m 2.5m
公式スペック 約5時間40分 約6時間
連続視聴時間 8時間
+残量約10%
9時間
+残量約10%

 まずワンセグの受信感度だが、MEDIAS U、G'zOneともに良好。MEDIAS Uのほうがより離れても受信できた。また3m以上に離れても画像の乱れや中断は大きくなるが、なんとか内容が分かるくらいには受信可能だった。

 ただし2機種ともワンセグのアンテナが本体の下に配置されているので縦画面表示のときに邪魔になりそうだ。なお、若干MEDIAS Uのほうがアンテナは長い。

 視聴時間は実測で公式スペックを大きく上回った。ただ長時間になったため、最後のほうは「Battery Mix」というアプリを使って電池の消費傾向からワンセグの終了を確認している。電池の残量を見ると、どちらも10%程度残ったところでワンセグが終了しているようだ。

G'zOneはワンセグを9時間連続視聴して、まだ10%前後バッテリーが残っている状態。アプリではディスプレーが表示されていないようになっているが、実際には表示させたままである

 結果はG'zOneが9時間と良好な成績。MEDIAS Uも8時間の視聴が可能だった。どちらも公式スペックより2~3時間も長く見ることができた。今回は深夜にテストしているため、画面の明るさや途中で番組が終了し、テスト結果にプラスした可能性がある。

YouTubeの2時間連続視聴
勝利したのはMEDIAS U

 次にYouTube動画の2時間連続視聴で、どれだけバッテリーが減るかをチェックした。「Battery Mix」で残量を見ている。なお各機種はMEDIAS UがLTEのアンテナが4本中4本と良好、G'zOneはLTEのアンテナが4本中2~4本とエリア内だがやや不安定、RAZR Mは4Gのアンテナが4本中4本という環境でのテストだ。ただしMEDIAS UとRAZR Mもテスト前には3Gを表示していたりと、電波環境が微妙な位置だった。

  MEDIAS U G'zOne TYPE-L RAZR M
2時間視聴後の
バッテリー残量
85% 57% 72%

 結果はMEDIAS Uが残量85%と良い成績だ。RAZR Mが72%と続き、こちらは標準的。意外な結果だったのがG'zOneで、ワンセグの成績は良かったが、こちらのテストでは残量は57%と過去の機種と比べても悪い結果に。電波環境がやや不利だったかもしれない。また、本機はecoモードもあるので、スタミナが気になる人は有効にするとよいだろう。

 次ページでは各機種の独自機能、アプリを見ていく。

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