DSDとリニアPCMの音を聴き比べてみる
生録するなら、もちろん蒸気機関車だろう。というわけで、MR-2を2台携えてSLの音を録りに行ってきた。
ただSLを見に行くだけなのも物足りないので、ちょっと早めに家を出て、途中駅で下車した。目当てはちょっと歩けば着く距離にある公園。ここで野鳥がいれば、そのさえずりも録音しようと考えた。
だが、まだ寒い2月半ばでは、花も咲かず、うぐいすのような鳥も見あたらず、いるのはカラスと鴨ばかりという始末。
砂沼の周囲の道を歩いていると、それなりに鳥がにぎやかに鳴いているのだが、姿が見えない。ようやく見つけても近づくと逃げてしまうので、かなりの遠くから録音してみた。さすがに入力レベルが低すぎたようで、かなり音量が小さくなってしまった。
なお、DSDは2.8MHz、リニアPCMは192kHz/24bitで録音した。
そして、いよいよSLだ。蒸気機関車が駅に到着する時間に合わせて録音の準備を開始した。録音位置からすると、蒸気機関車は右から左へと移動していく。最初はかなり小さめの音だが、マイクの目の前ではそれなりの音量になるので、ヘッドフォンで聴く場合は音量に注意してほしい。
さっそく帰宅して音を確認してみると、音量がかなり小さいのはちょっとがっかりだったが、音自体はなかなか臨場感豊かに録れていた。レベルが低すぎるということは、ダイナミックレンジを使い切っていないわけで、どちらかというと音質評価のサンプルとしては失敗作と言わざるを得ない。
それでも、DSDの方が雰囲気のある音になっているように感じる。リニアPCMは細かな音が明瞭ではあるが空気感などが少々物足りないようだ。
今年はMP3からFLACまたはDSDへ移行してみては?
ハイレゾやDSDの登場で、PCオーディオは本当に面白くなってきたが、録音の方もなかなか面白そうだ。昔のデンスケに比べたら、こんなに小さなマイク内蔵レコーダーで、けっこう凄い音が録れてしまうのはちょっとうれしい。
自分が音楽を演奏しない(できない)ので、音楽の録音の挑戦はちょっと難しいが、機会があればぜひ挑戦したいと思っている。
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