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ほしい機能が詰まった15型フルHDウルトラブック、「VAIO T15」

2013年03月05日 11時00分更新

文● 高橋 量

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総合的な性能とハイブリッドHDDの効果を検証

 続いて、VAIO Tシリーズ15試用機のベンチマーク結果をご覧いただこう。主なスペックは以下のとおりだ。

試用機の主なスペック
製品名 VAIO Tシリーズ15
CPU Intel Core i5-3337U(1.8GHz)
メインメモリー 4GB PC3L-12800 DDR3L
ディスプレー(最大解像度) 15.5型ワイド(1920×1080ドット)、静電式タッチパネル、LEDバックライト
グラフィックス機能 Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵)
ストレージ 約750GB ハイブリッドHDD(HDD+SSD)
OS Windows 8(64bit)

 まずは「Windows エクスペリエンス インデックス」のスコアから。「グラフィックス」が「4.6」と低めだが、これはデスクトップの描画性能を表わすスコアなので特に大きな問題はないだろう。CPUの性能を表わす「プロセッサ」は「6.9」と比較的高く、ゲーム性能を表わす「ゲーム用グラフィックス」も「6.2」と高めだ(最高値は「9.9」)。ストレージ性能を表わす「プライマリハードディスク」は「5.9」と標準的なHDDのスコアだ。

VAIO Tシリーズ15の「Windows エクスペリエンス インデックス」のスコア

 ハイブリッドHDDのスコアが標準的だったため、CrystalDiskMarkでアクセス速度を計測した。キャッシュも考慮に入れて複数回テストしてみたところ、シーケンシャルな読み込みがちょっと速い程度。ファイルのアクセスについては、それほど高い効果は望めないようだ。

「CrystalDiskMark」で計測したハイブリッドHDDの性能(写真左)。システム構成ユーティリティから「ExpressCache」を無効にし(写真中)、再起動してから再度計測したてみたが大きく変わるほどではなかった(写真右)

 テストを行なって感じたのは、VAIO Tシリーズ15のハイブリッドSSDはファイルのアクセスよりもアプリの起動やシステムのキャッシュに重点が置かれているのではないか、という点だ。

 試しに「ExpressCache」を有効/無効にした状態でModern UI版IE10の起動時間を複数回計測したところ、無効時は平均2.7秒であったのに対し有効時は平均2.2秒と早くなっている。もっと規模の大きいアプリなら、高い効果を実感できるだろう。とにかく全体的にキビキビ動くので、Windows 8を快適に使えるはずだ。

 さらに、起動にかかる時間とスリープからの復帰にかかる時間も計測した。起動時間については、電源OFFの状態からログイン用の「ようこそ」画面が表示されるまでの時間を計測したところ12.2秒という結果に。Windows 8の高速スタートアップの影響もあるかもしれないが、HDDのみのストレージ構成よりも早く起動することから、ハイブリッドHDDの効果が出ているのだろう。

 スリープからの復帰はさらに早く、1.6秒と一瞬だ。これはVAIOシリーズが対応している「Rapid Wake + Eco」の効果で、スリープ時の電力消費を抑える効果もある。作業の途中は電力消費を抑えるために、スリープ状態にしておくといいだろう。

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