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Apple Geeks 第106回

URLスキームはアプリの可能性を広げるか?

2013年03月01日 18時30分更新

文● 海上忍(@u_shinobuTELAS

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Google MapsをURLスキームで活用

 URLスキームはiOSに予約語的に扱われるため、仕様に沿って「メモ」や「メール」などのアプリに記述すれば、ハイパーリンクが自動設定され、タップするだけで該当のアプリに遷移できるようになる。前述したとおり、Google MapsはURLスキームの仕様を公開しているため、ルート検索を示したURLスキームを記述しておき必要に応じてタップ、といった使い方が可能になる。

 いくつか記述例を示すその前に、よく使うことになる緯度/経度の調べ方を紹介しておこう。利用するのはPC向け「Google マップ」で、まずはサイトにOS Xでアクセスし目的地を検索。緯度/経度を知りたい位置を「control」キーを押しながらクリックし、現れたコンテキストメニューで「この場所について」を選択すれば、検索フィールドに緯度/経度が表示される。それを用いたURLスキームを「メモ」に記述し、iCloudで同期しているiOSデバイスで開けば準備完了だ。

PC向け「Google マップ」で「この場所について」を表示すれば、簡単に緯度/経度を調べられる

Macの「メモ」を利用すれば、URLスキームの記述もiCloud経由でかんたんに同期できる

指定位置を中心に表示

 基本形は、「center」と「zoom」パラメーターの組み合わせだ。前者では緯度と経度を、後者では拡大率を指定する。

書式 comgooglemaps://?center=[緯度,経度]&zoom=[拡大率]
comgooglemaps://?center=35.702474,139.745064&zoom=14

飯田橋駅近辺を拡大率14で表示したところ

指定位置を航空写真で表示

 表示スタイルを決める「views」パラメーターには、satellite(航空写真)とtraffic(交通情報)、transit(路線図)を指定できる。

書式 comgooglemaps://?center=[緯度,経度]&views=satellite
comgooglemaps://?center=35.702474,139.745064&views=satellite

飯田橋駅近辺の航空写真を表示したところ

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