Google MapsをURLスキームで活用
URLスキームはiOSに予約語的に扱われるため、仕様に沿って「メモ」や「メール」などのアプリに記述すれば、ハイパーリンクが自動設定され、タップするだけで該当のアプリに遷移できるようになる。前述したとおり、Google MapsはURLスキームの仕様を公開しているため、ルート検索を示したURLスキームを記述しておき必要に応じてタップ、といった使い方が可能になる。
いくつか記述例を示すその前に、よく使うことになる緯度/経度の調べ方を紹介しておこう。利用するのはPC向け「Google マップ」で、まずはサイトにOS Xでアクセスし目的地を検索。緯度/経度を知りたい位置を「control」キーを押しながらクリックし、現れたコンテキストメニューで「この場所について」を選択すれば、検索フィールドに緯度/経度が表示される。それを用いたURLスキームを「メモ」に記述し、iCloudで同期しているiOSデバイスで開けば準備完了だ。
指定位置を中心に表示
基本形は、「center
」と「zoom
」パラメーターの組み合わせだ。前者では緯度と経度を、後者では拡大率を指定する。
書式 | comgooglemaps://?center=[緯度,経度]&zoom=[拡大率] |
---|---|
例 | comgooglemaps://?center=35.702474,139.745064&zoom=14 |
指定位置を航空写真で表示
表示スタイルを決める「views
」パラメーターには、satellite
(航空写真)とtraffic
(交通情報)、transit
(路線図)を指定できる。
書式 | comgooglemaps://?center=[緯度,経度]&views=satellite |
---|---|
例 | comgooglemaps://?center=35.702474,139.745064&views=satellite |
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