タッチ対応の15.6型“鉄板”ノート、「LIFEBOOK AHシリーズWA2/K」 (3/4)

2013年03月07日 11時00分更新

文● 林佑樹（@necamax）

すべるように操作できるマルチタッチパネルを搭載

　LIFEBOOK WA2/Kの新機能のひとつは、マルチタッチ対応液晶ディスプレーを搭載した点だ。チャーム表示、アプリ切り替え、拡大／縮小など、Windows 8のモダンUIを生かした指先による操作がなかなか快適で、高い解像度の画面を操作するのはそれだけでも楽しめる。また、ビジネス／パーソナルユースを問わず、複数人数で画面を見つつ、写真の選択や拡大／縮小したりなど指先で即座に操作しながら話を進められるため便利だろう。

　富士通 WEB MARTでは、解像度1366×768ドットタイプのディスプレーも選択できるが、購入するのなら、ぜひフルHD（1920×1080ドット）のタッチパネルを検討してほしいところだ。

タッチ対応液晶ディスプレーは、最大10点のマルチタッチをサポート

　また、スマートフォン「ARROWS」シリーズでおなじみの「サラサラコートディスプレイ」処理をパネル表面に施しているおかげで、すべるようなタッチ操作が可能だ。このサラサラコートディスプレイには、指紋や皮脂が目立ちにくく、パネルについた指紋を拭き取りやすいというメリットもある。タッチ対応液晶ディスプレーは指紋のせいで見栄えが悪くなりやすいため、キレイな画面で快適に使いたいならチェックすべきポイントだろう。

　さらに、旭硝子の高強度強化ガラス「Dragontrail」を採用しており、キズや落下などによる衝撃、ディスプレー側を持ってしまったなどの“曲げ”にも強い点を挙げておきたい。Dragontrailは、高い質感を実現しつつ、耐傷性や耐曲性に優れており、一般的なガラスに比べて約8倍に強度を向上させたというものなのだ。

キー入力しやすく、作業効率が極めて高いキーボード

　富士通のどのノートPCにもいえることだが、特に近年のモデルはキー入力しやすいものばかりだ。LIFEBOOK WA2/Kのキーボードも、シンプルかつ利便性最重視のレイアウトで使い勝手がいい。

文句がないといってもいいくらい、仕上がりのいいキーボードだ

　まずは、ステップ型キートップ配置に注目だ。これは、各キーを液晶側に向かって傾斜させて、階段形状に段差を設けたというデザインで、キー列を間違えず正確にタッチタイピングできるよう配慮されている。ちょっとしたことのようだが、文書作成の多いビジネス用途では非常にありがたい。

　次に、球面シリンドリカルキートップ。各キーがわずかに凹形状になっており、キーに指を置いた時に自然にフィットした状態になり疲れにくい。見た目に大きく目立つ特徴ではないため見過ごす方がいるかもしれないが、この球面シリンドリカルキートップとステップ型キートップ配置、19mmのキーピッチ、標準的レイアウトのおかげで、キー入力が多い人こそ打ちやすいと感じるだろう。

　テンキーについてもナイスな部分がある。「00」や「tab」キーが用意されている上、ステップ型キートップ配置と球面シリンドリカルキートップもあって表計算ソフトでの入力が格段に行ないやすい。業務用途だけでなく、家計簿用としても使い勝手がいいというわけだ。

大きく扱いやすい、クリックボタン一体型のフラットポイント

　LIFEBOOK WA2/Kは、クリックボタン一体型の大型なフラットポイント（タッチパッド）を搭載しており、マルチタッチ機能のない液晶ディスプレーを選択しても、フラットポイント側でWindows 8ならではのタッチ操作が行なえる。マルチタッチ対応ディスプレーとの組み合わせであれば、たとえばMicrosoft Office 2013利用時にまず画面にタッチしながら操作し、細かな作業ではフラットポイントを使うなどの使い分けが便利だ。

　さらに富士通 WEB MARTでは、マウスを使いたいユーザー向けに「多機能マウス」が選択できることを覚えておこう。多機能マウスは、スクロールホイールを左右に倒すことで、「チャーム表示」や「起動中アプリ切り換え」などWindows 8ならではのGUI操作を行ないやすい。