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超合金ロボみたいに合体! HPのElitePad 900

2013年02月26日 11時00分更新

文● 貝塚/ASCII.jp編集部

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 「デザイン性・堅牢性・性能の優れたタブレット」というだけで十分過ぎるほど魅力的なのだが、ElitePad 900はただのタブレットではない。拡張ジャケットやクレードル、スタイラスペンなど豊富なアクセサリーが用意されており、ユーザーの好みに応じて多彩な使い方ができるのだ。

 今回、「拡張ジャケット」と「ドッキングステーション」の試作機をお借りできたので、使い勝手を試してみた。

駆動時間も延びる「拡張ジャケット」

ジャケットを装着すると一変して無骨で重厚な印象に。

背面はもちろんロゴ入り。

ボタン、イヤフォンジャックへのアクセスが可能だ。

下部に豊富な端子類を備える。

 このジャケットは両側にレールが刻んであり、本体をレールに沿って差し込むようにして装着する。コネクタに差し込んで使うタイプの周辺機器は、端子がうまく入らずに向きを何度も確認してしまうことが起こりがちだが、端子の位置を一切気にすることなく、とてもスムースに装着できた。

 レールに沿わせる感覚、そしてマグネットで固定してあるカバー上部をかしゃりと取り付ける感覚は、まるで合体する超合金ロボットを触っているようだ。どこまでも真面目な造りの製品なのに、触っていて楽しいと思える。

レールにすべらせるだけで簡単に装着可能。

 ジャケットを取り付けると、素の状態とは打って変わって重厚な雰囲気に。本体だけだと駆動時間は最大で約10時間、ジャケットを装着すると約19時間に延びるという。19時間も持てば、出先でバッテリーが切れてしまうこともほぼないはずだ。さらにUSB、HDMI、SDメモリーカードスロットの3つのインターフェースが使用可能になる。重さ・厚みともに一段階上がる印象があるが、ラバー塗装のしっとりとした手触りによって、持ちやすさは失われていない。

 個人的に、「純正のオプション品」というものは買ってもあまり使わずに持て余してしまうことが多いのだが、これだけ簡単に装着でき、かつ利便性が高いとなると、積極的に使用するようになるだろう、と感じた。駆動時間の増加、USB周辺機器、HDMI出力の利用で、使い方の幅も大きく広がるはずだ。

載せればまるでデスクトップPC「ドッキングステーション」

本体を載せるとほとんど見えなくなる。

 同じくオプションの「ドッキングステーション」は各種インターフェースを備えた純正クレードルだ。本体を載せるだけで、拡張ジャケットと同じくUSB、HDMI出力、さらにDVI、音声出力、LANまでもが使用可能になる。

工業製品然とした、洗練されたデザインだ。

背面に映像出力端子と、LANを備える。

USB端子は、側面に設けられているのでアクセスしやすい。

USB端子は左右に2つずつ。

 キーボードとマウスをつなぎ、LANコネクタで光回線に接続すれば、もはやElitePad 900はタブレットではない。簡素ではあるが、立派な据え置き型PCである。コネクタの両脇には金属製の棒が突き出しており、本体はしっかりと固定される。不意に何かにぶつかってコネクタが折れてしまわないための工夫なのだろう。

 仕上げはジャケットと同じラバー塗装で、一見するととても軽そうなのだが、持ってみるとコンクリートの塊のように重い。単体でもまず作業中にずれることはないだろうが、底面に別パーツで滑り止めが付いている手の込みよう。「ちょっと面白いアクセサリー」の域を完全に超えている。

充電ケーブルはドッキングステーション用に別のものが用意されている。

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