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最新パーツ性能チェック 第135回

GeForce GTX TITANはWQHD解像度で60fpsをキープ可能?

2013年02月21日 23時01分更新

文● 加藤 勝明

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TITANの争奪戦は必至か?

 Radeonを周回遅れにするには至らなかったが、TITANはAMDに対して圧倒的な性能差をみせつけた。最高画質でゲームがヌルヌル動かなければ嫌だ! というコアなゲーマーにとってはぜひとも入手したくなる製品だろう。

ゲームにおいてTITANは圧倒的な性能を誇る

 ではTITANとGTX690とどちらを選ぶべきだろうか? 今回は急場合わせのGTX680 SLIしか準備できなかったが、過去の記録(関連記事)を紐解く限り、GTX680 SLIよりわずかに遅い程度。つまりエンスージアスト向けのカードとしてGTX690は存続し続ける。しかしカードサイズや消費電力など、少々使いにくい製品だ。

 その点、TITANはGTX680とほぼ変わらないサイズなので、最近のPCケースならかなり小型のものでも簡単に入る。NVIDIAは小型ゲーミングPC用の最終兵器として位置づけているのだ。

NVIDIAは、TITANを小型ゲーミングPC用の最終兵器として位置づけている

 最後に残る問題は入手性だ。米国での予想価格が999ドル、恐らく日本では10万円コースほぼ確定だが、出荷数もかなり少なくなる。しかも相当数がホワイトボックスメーカーに流れることが予想されるため、自作PC用ビデオカードとしてはかなりレアになることが予想される。しかし最強のシングルGPUカードが欲しいなら、TITANはこの上なく魅力的。来月のビッグタイトル登場までには、なんとしてでも手に入れたいところだ。

フェイスのGeForce GTX TITAN搭載PC

 今回検証のために借りた機材は、フェイスのTITAN搭載PC「PASSANT Cube IKZ770SD-Titan」。NVIDIAがTITANを小型ゲーミングPC用の最終兵器と位置づけるだけあって、採用しているマザーとPCケースはMini-ITX用となる。TITANのようなハイエンドビデオカードがMini-ITXケースになんなく収まり動作するのだから、ゲーミングPCといえどもミドルタワーにこだわる必要はすでにないということだ。

フェイスのTITAN搭載PC「PASSANT Cube IKZ770SD-Titan」。標準構成の価格は19万8800円。3月中旬以降より順次出荷開始

 確実にTITANを入手したい、もしくはいちいち組んだり、ドライバーをインストールしたり、環境を構築するのが面倒だ、という人にオススメの製品だ。OSもインストール済みなので、買ってきて電源を入れるだけでPCが起動するのもうれしい。

PASSANT Cube IKZ770SD-Titan標準構成
CPU Intel「Core i7-3770K」(3.5GHz)
マザーボード ASUSTeK「P8H77-I」(Intel H77 Express)
メモリー DDR3-1600 16GB
HDD SATA3 1TB 7200rpm
光学ドライブ DVD スーパーマルチ
PCケース CoolerMaster「Elite 120 Cube」
OS Windows 7 Home Premium(64bit)

 自作PCユーザーを真っ向から否定する意見のように思えるが、新しいビデオカードとゲームを手に入れたら「1秒でも早く遊びたい!」という人のほうが多いだろう。そういったユーザーのためのマシンといえる。もちろん、自作PCパーツを組み合わせて作ったマシンなので、将来的にパーツを交換したりして、PCを強化できる点は自作PCとなんら変わりはない。

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